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「時間が経つにつれて背中に荷物を…」歴代最高のリーダーと称される長谷部誠が率いた8年間【日本代表キャプテンの系譜】

カテゴリ:連載・コラム

元川悦子

2020年06月08日

「大変なことの方が多かったけど、誇りの方が大きかった」

8年間にわたりキャプテンという大役を務めた長谷部。「プレーヤーとしてよりもひとりの人間として成長できた」と語った。写真:滝川敏之

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 2点をリードしながら最後に逆転負けを喫したラウンド16・ベルギー戦(ロストフ)で、マルアン・フェライニ(山東魯能)の失点場面に絡んだことは悔いが残るかもしれないが、大会前から「今回を集大成にする」と考えていた男の決意は揺らがなかった。

「年々苦しい時間は増してきたかなと。最初の頃は右も左も分からず、ただガムシャラにやっていただけだったけど、時間が経つにつれて背中に荷物を背負うような感覚がありました。大変なことの方が多かったけど、誇りですかね。そっちの方が大きかった。プレーヤーとしてというより、ひとりの人間として成長できたと思います」

 代表引退を発表した2018年7月3日。長谷部はしみじみとこう言った。8年間で5人の指揮官に仕え、全員と真摯に向き合い、時には苦言を呈するなど、チームのために身を粉にして働いてきたキャプテンというのは滅多に現われるものはない。「歴代最高のリーダー」と賞賛される男の足跡を、日の丸をつける後輩たちには絶対に忘れてほしくない。

文●元川悦子(フリーライター)
 
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