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【高校サッカー】指導者たちに訊いたコロナ禍の部活。進路選択に影響、トレーニングはオンラインや独自発想で…

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年05月05日

選手権8強の昌平は3月2日から休校が継続。「いろんなケアをしていかないと」

今冬の選手権で8強入りした昌平の指揮を執る藤島監督。苦しい胸の内を明かしてくれた。写真:滝川敏之

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 最後に首都圏である埼玉県。今冬の選手権で8強入りした昌平高は、「もう選手とも顔すら合わせられない状況で、進路面を含めて今の高3にとっては本当に深刻な状況だと思います。だからこそ、面談を多くしたり、いろんなケアをしていかないといけない」と藤島崇之監督が語ったように、最初に緊急事態宣言が出た地域は丸々2か月以上、活動が一切できていない状況にある。3月2日から休校となり、そこから今まで一度も学校再開は出来ていない。

「選手たちもサッカーをやりたい気持ちが強いし、進路への不安もどんどん大きくなるのは現実です。だからこそ、今スタッフが海外の選手の映像を編集して、それぞれの選手に見せるなど、指導者がその思いを汲んで工夫をしていかないといけない」(藤島監督)

 世界的に見ても多くのスポーツイベントが中止に追い込まれている状況ゆえに、どうしても『仕方がない』という言葉が出てしまう。だが、高校生にとっては一生に幾度とあるものではなく、単純に『仕方がない』という言葉で流せない部分もある。それでも彼らは必死で今を受け止め、前に進もうとしているからこそ、指導者をはじめ大人が彼らの力を後押しできるように工夫をしていかないといけない。

 今回、現状を話していただいた3つの高校も苦悩を抱えながら、それでも選手たちに向けてアプローチを工夫していた。こうした両者の想いがより前に進む力を生み出しているのは、重要な事実だろう。苦境の中にあっても、ただ下を向くことなく、創意工夫で乗り越えようとする力を、このコラムで発信できたらと思う。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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