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【高校サッカー】指導者たちに訊いたコロナ禍の部活。進路選択に影響、トレーニングはオンラインや独自発想で…

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年05月05日

作陽が取り組む“2マーカードリブル”。独自の発想を促すトレーニングに

 トレーニングの工夫と言えば、岡山県の作陽高も独自の取り組みをしている。
「もちろん今は未曾有の状態にあることは間違いありませんが、そこで『サッカーができない』ということのみを考えるだけでなく、選手たちに広い視野を持たせることが大事だと思っています。日本が、世界がこういう状態になっている中で、何が生きていく中で必要かなど、違う視点を持たせた上で、『やっぱり俺はサッカーが好きだ』と思うことが、彼らの5年後、10年後に活きてくると思っています」

 作陽高の校長でもあるサッカー部の野村雅之総監督は動画を駆使して、選手たちに視覚の刺激と自らの工夫を通じて、周りに『見せる』という行動を促している。

「マーカー2つを使ってドリブルのトレーニングという至ってシンプルなものなのですが、やりようによってはいくらでもやり方があるんです。そのやり方を選手たちが独自で考え出して、実践してみんなに動画として発信をする。それを見て『これは役に立つ』と思ったら取り入れたり、逆にその発想をヒントにオリジナルの発想を創出したりする。それを繰り返すことで、シンプルなことがいろんな可能性を示すきっかけになるんです」

 この動画は作陽高のホームページで見ることが出来る。最近は酒井貴政監督やコーチ、同校OBである櫻内渚(ジュビロ磐田)、山本義道(横浜F・マリノス)が披露するなど、この2マーカードリブルのサイクルを盛り上げている。

 一方で、やはり全国トップレベルの強豪である女子サッカー部もオンライントレーニングをする傍ら、自らの得意料理を披露したりするなど、サッカーだけではなくステイホームをしながらもチームメイトと活発に交流できる場を設けている。

「学校がある津山市は4月24日まで感染者が1人もいない状況でしたので、比較的他の地域よりは休校期間は少ない方かもしれません。ですが、3月1日~23日まで休校し、それ以降は、いったん学校は再開しましたが、部活動は人数限定や時間をずらして行なうなど、全体での練習は一切できませんでした。その後全国への緊急事態宣言を受けて休校を再決定し、徐々に寮生を実家に帰して全ての部活動も休止しています。心の準備はできていましたし、選手たちもオンラインでグループミーティングを行なったり、現状を受け入れながら前を向いてくれています。だからこそ、我々指導者がその気持ちに応えないといけないし、工夫しないといけない。ある意味、問われている時期だと思います」
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