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「サッカーが嫌いに…」「物凄く辛かった」7か月で終焉したファルカンJAPANの真相【名勝負の後日談】

カテゴリ:連載・コラム

加部 究

2020年05月04日

明確な指針なしに抜擢された選手たちは酷く傷つくことに…

94年からJリーグ入りした平塚で持ち前の攻撃力を発揮した岩本。ファルカンからの抜擢を受け代表入りを果たした。(C) Getty Images

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 おそらくファルカンは、若いタレントを発掘し自信をつけさせて成長させようとした。通訳のマリーニョも「自分の選んだ選手たちは必ず出来ると信じていた」と証言している。

 だが明確な指針なしに抜擢された選手たちは、むしろ酷く傷つくことになった。

 岩本は無名の高校生からプロになって、まだ4年目だった。ラモス瑠偉から10番を引き継ぐ形になり「あんなに大好きだったサッカーが嫌いになりかかった」という。

「なんでおまえが10番なんだという雑音も入って来る。6番だったら、もっと気が楽だったのに、とも思いました。天国に持ち上げられて地獄に叩き落された感じでした」

 自分のサイドを狙われた遠藤も、韓国に負けた夜、ホテルに戻って号泣した。
「まだ僕には3番(左SB)を任されるだけの力がなかったから、物凄く辛かった。ベテランの都並(敏史)さんと一緒に選んでもらって、徐々に引き継いでいくような形があれば良かったとは思いました」

 ファルカンとの契約を打ち切り、加茂周を後任に据えると、川淵三郎は強化委員長のポストを加藤久に託して退陣した。ちなみに広島で日本が韓国に敗れた前日に、ファルカンと黄金のカルテットを組んでいたジーコは鹿島で引退試合をしている。「後進に道を譲った」はずの川淵が会長の立場でジーコに代表監督を託すのは、それから8年後のことだった。(文中敬称略)
 
文●加部 究(スポーツライター)
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