「成功しても自惚れない」南米で期待される38歳の青年監督が抱く信念――セバスティアン・ベカセッセ【独占インタビュー|後編】

カテゴリ:ワールド

チヅル・デ・ガルシア

2019年06月09日

38歳の青年監督が抱く夢。そして日本への想い

戦術眼も確かだが、何よりも情熱や気持ちの大切さを説いてくれたベカセッセ。そんな彼が最後に語ったのは、チャレンジ精神の尊さだ。 (C) Getty Images

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 アルゼンチン代表での躓きにもめげずに歩み出し、再びデフェンサで信頼を高め、今月8日には国内の名門インデペンディエンテへの就任が決まったベカセッセ。今回のステップアップを含め、これまで辿ってきた山あり谷ありの指導者キャリアは、青年監督のそれとは思えない。

 そんなベカセッセが、最後にチャレンジ精神の尊さを語ってくれた。その言葉はフットボーラーではない私たちにも響くものだった。

―――◆―――◆―――

――これまでのキャリアを伺っていると、まるで60代のベテラン監督と話しているような錯覚に陥ります。38歳でこれだけの経験を積み、実戦で成功と失敗を重ねながら数多くの教訓を得てきた指導者は世界でもあまり例がないように思います。

B:若かったからこそ、ここまでやって来れたのだと思っています。打ちのめされてもすぐに立ち上がり、リスクを承知で大きなチャレンジにも臆すことなく飛び込んでいけたのは、若さのおかげです。

 ソラーリもサンパオリもビエルサも、若かった私の力を信じてチャンスを与えてくれました。やりたいと思うことがあったら、恐れずに若いうちにどんどん挑戦すべきです。たとえどんな結果になっても、そこから学んだことを見つめ直して、すぐ次につなげる潔さを身につけることで確実に成長するはずですから。
 
――最後に、あなたの夢を聞かせてください。

B:最愛の家族に囲まれながら好きな仕事に打ち込んで、選手や仲間たちと一緒に成長するというこの幸せを維持することです。

――今日はあなたからたくさんの教示を受けました。どうもありがとう!

B:こちらこそ。日本には、ラ・ウーを率いてスルガ銀行チャンピオンシップに出場した時に行きましたが、街の美しさと人々の礼儀正しさにすっかり魅了されました。もし、また、私のチームが日本に行くことになったら、ぜひ一緒に来てください(笑)。

取材・文●チヅル・デ・ガルシア
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