「成功しても自惚れない」南米で期待される38歳の青年監督が抱く信念――セバスティアン・ベカセッセ【独占インタビュー|後編】

カテゴリ:ワールド

チヅル・デ・ガルシア

2019年06月09日

「失敗から何を学べるか」よりも「成功から何を掴めるか」

チリでは代表とクラブで成功を手にしたベカセッセ。その手腕は母国で高い評価と注目を集めている。 (C) Getty Images

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――あなたは再びサンパオリの下で働くことになるのですが、チリ代表とは違って、アルゼンチン代表では、残念な結果になりました。

B:アルゼンチン代表でのことについて、ここで改めて説明する必要はないでしょう。大切なのは、成功と失敗から何を学び、どう活かすかということだと思います。私たちはスポルティング・クリスタルでの失敗から多くのことを学び、その後、ラ・ウーでの成功の経験からチリ代表でさらに高みを目指すこともできました。

 成功よりも失敗から学ぶことの方が多いのは事実ですが、成功から学べるかどうかも自分次第で大きく変わってきます。成功して自惚れるのではなく、良かったところをさらに改善して次の目標達成のために活かせるかどうかがポイントだと思うのです。
 
――ロシア・ワールドカップのあと、すぐにアルゼンチン代表を辞任して、デフェンサに戻って来ましたが、クラブ関係者やサポーターからは大歓迎されましたね。

B:1年前に中断した形になっていたプロセスを続けるために戻りました。とは言っても一部のメンバーは変わり、新しいチームを作る必要がありました。そこで選手たちの特性をしっかりと分析した結果、3バックで守り、両サイドから縦に深く攻め上がるスタイルだったのを、4バックで横幅を使いながらポゼッション主体にした方が合っていると判断したのです。

 デフェンサはリーグ戦全25節のうち19節まで無敗を守り、24節で引き分けに終わるまで優勝の望みを残し続けました。選手たちは美しいポジショナルプレーでアルゼンチンのサッカーファンを魅了して、他のクラブのサポーターからも、「デフェンサの試合を観るのが楽しみだ」と言われたほどです。20節でボカ・ジュニオルスに負けた試合のあと、私は会見で「勝ったのはボカだが人々の心を掴むのはデフェンサだ」と言いましたが、本当にその通りだったと思っています。

 何しろ、シーズンを通して計画通りの展開に持ち込むことができ、最も満足のいく内容のゲームになったのは、そのボカ戦だったんです。ただ、戦術的にパーフェクトな試合をしても負けることはある。それがサッカーというものなんですよ。
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