板倉の眼前に広がっているのは無限大の可能性だ
無論、最終的な理想形は、シティの一員としてプレーすることである。ただ、それが叶わなかったとしても、ステファンやハリソン、そしてロバーツにとってシティへの移籍は、フットボーラーとしてさらなるステップアップを遂げるための重要な経歴になり、その先のキャリアの大きな間口になることは間違いない。
今では、ハダースフィールドの不動の10番に定着しているオーストラリア代表MFのアーロン・ムーイも、CFG傘下のメルボルン・シティを経由してイングランドにやって来た選手である。
彼もシティでは出場機会を得られなかったが、直後にレンタルされたハダースフィールドで好パフォーマンスを連発。玄人好みのプレーは、プレミアリーグ・ファンからも評価されている。いわば勝ち組だ。
今では、ハダースフィールドの不動の10番に定着しているオーストラリア代表MFのアーロン・ムーイも、CFG傘下のメルボルン・シティを経由してイングランドにやって来た選手である。
彼もシティでは出場機会を得られなかったが、直後にレンタルされたハダースフィールドで好パフォーマンスを連発。玄人好みのプレーは、プレミアリーグ・ファンからも評価されている。いわば勝ち組だ。
そうした前例があることを考えると、板倉の眼前には無限大の可能性に広がっていると言っていい。フローニンヘンで誰もが認める活躍ができれば、シティ入団への道が拓け、仮にプレーできなかったとしても、他の欧州クラブやCFG傘下チームへの移籍にも繋がり、ムーイのような“栄転”もあり得る。
マーケティング主導とはいえ、シティの規模を考えれば、板倉の挑戦は千載一遇のチャンスとしか考えられない。果たして、22歳のサムライがどのようにして、己の道を切り拓いていくのか、注目していきたい。
文●松澤 浩三