過去にもあった板倉のような移籍ケース
ウラジミール・ヴァイス、デドリック・ボヤタ、ヨン・グイデッティ、カリム・レキク、デニス・スアレス、マルコス・ロペス、ケレチ・イヘアナチョ、アレイクス・ガルシア、アンジェリーノ、パブロ・マッフェオ、ブラヒム・ディアス(※ジェイドン・サンチョは自らクラブを出たので、ここには含められない)。
彼らはシティのアカデミーで育ち、板倉よりもずっと若くしてシチズンズ(シティの愛称)の一員として将来を嘱望されながらも、最終的には大成する前にクラブを離れた選手たちである。
そして、皆が20代前半でクラブを去る決断をしたことからも、今月27日に22歳になった板倉の前に立ちふさがる壁が、いかに高いかが分かるはずだ。
とはいえ、今回の板倉の移籍を悲観的に見る理由はどこにもない。それよりも、他の類似したケースを前例にして、ポジティブに捉えるべきだろう。
彼らはシティのアカデミーで育ち、板倉よりもずっと若くしてシチズンズ(シティの愛称)の一員として将来を嘱望されながらも、最終的には大成する前にクラブを離れた選手たちである。
そして、皆が20代前半でクラブを去る決断をしたことからも、今月27日に22歳になった板倉の前に立ちふさがる壁が、いかに高いかが分かるはずだ。
とはいえ、今回の板倉の移籍を悲観的に見る理由はどこにもない。それよりも、他の類似したケースを前例にして、ポジティブに捉えるべきだろう。
例えば、昨年12月にシティが、今シーズン終了後の獲得を発表していたアメリカ代表GKのザック・ステファンだ。
2018年のMLS最優秀GKに輝き、非公表ながら関係者が「MLS選手に支払われた額として最高額の移籍金が払われた」と明かした23歳と、Jリーグで駆け出しだった板倉の比較は正しくないかもしれない。しかし両選手とも、シティのスカイブルーのシャツを着て、エティハド・スタジアムのピッチに立つ可能性は限りなく低いという点では酷似する。
第2GKのクラウディオ・ブラーボのシーズン復帰が絶望の状態なだけに、即戦力として考えるなら、ステファンを今冬のマーケットで加入させる手もあったはずだ。だが、シティはあえて、その選択肢を使わずに夏まで待った。おそらくステファンは、7月の正式加入と同時にレンタル移籍となるはずだ。
シティにおける同様の移籍ケースには、他にも前例がある。
昨冬にシティは、同じくMLSのクラブで、CFG傘下のニューヨーク・シティで活躍していたイングランド人のMFジャック・ハリソンを逆輸入で獲得。しかし、その直後にチャンピオンシップ(英2部)のミドルスブラへレンタルで放出した。
また、2015年7月にフルアムから獲得したパトリック・ロバーツも、セルティックでのレンタル期間を経て、今シーズンはスペインにある、これまたCFG傘下のジローナで武者修行中だ。