【会見全文|前編】W杯開幕まで残り2か月。西野朗新監督の所信表明は…

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月12日

前体制で行なってきたライバル国のスカウティングに関しては…

――西野監督が個人として理想とするサッカーと、代表で実現したいスタイルは何でしょうか。
 
西野 長い間クラブで指導をしてきましたので、ある意味選手をどう生かして、チームをどう成長させて、どう強化していくか。そこに選手がいるからこそのチーム作りでした。しかし、代表チームはある程度自分の理想とするサッカーに選手を当てはめていく逆の発想でチーム作りが出来る。それは(96年のアトランタ)五輪の時、その前のユースの代表監督時代にチーム作りをした感覚もあるので、自分の理想は実現できると思います。

 多くの有能な選手が国内外にいるので、しっかりと把握した上で作り上げていきたい。1か月ちょっとしか時間がありませんが、(チームを)作り上げられる選手だと思って見ていければと思います。ただ、(選手選考に部分で自分の)思考が固まってしまうかもしれません。そこは有能なスタッフがたくさんいるのでいろんなアイデアを持っていろんな変化を起こせると思います。

 継続した力と変化を起こすことで、大きな力を得られます。偏った理想ではなく、たくさん選択肢があると思うので、そういう感覚で選手たちやチームを見ていきたい。現時点では選手に伝えるイメージは描けません。
 ――チームをひとつにするために西野監督はどういうことを伝えたいですか。

西野 決して、現状でバラバラ、崩壊しているとは思いませんし、しっかりと戦えていると思います。まだ、成果や個々のパフォーマンスが最大限に発揮できていないとは感じますけど、選手たちは代表のために自分の最大限のプレーを3月の遠征でもやっていました。まだまだ力を出せると思っていますが、間違いなく融合をしていかないといけません。まずは連係面も含めて融合し、チームの中で機能していくことが大事だと思います。

――ハリルホジッチ前監督はワールドカップで対戦する相手をかなり徹底的に研究し、対策をされていました。分析の結果は引き継がれているのでしょうか。
 
西野 監督自身も本大会に向けての分析、スカウティングも強く求めていました。その蓄積はあるので、それが間違いなくベースになってくると思いますが、ここ1か月の動向、準備もあるのでスカウティングはさらに強く行なっていかないといけません。(相手が)急激に変わることも予想されるので、そういうところはテクニカルスタッフたちの分析力(が大事)。そこは強く要求していきたいと思います。ただ、非常に細かいところまで分析するとパワーが掛かるので、そういうメンバーの編成も考えていきたいと思います。

後編に続く
【関連記事】
【日本代表】西野新監督が就任会見で明かした「選手選考の基準」は?
西野ジャパンのメンバーは?指揮官の思考と過去の起用法から候補者を占う
「オカザキが復帰するなら厄介だ」ポーランド紙がレスターFWの日本代表再招集に警戒を強める
【セルジオ越後】コーチに森保? 表情が冴えない西野新監督はひとりで戦うのが不安なのか
【会見全文|後編】西野朗新監督が明かしたW杯までの強化プラン。そして、気になる選手選考は…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト シーズンラストの決定版
    5月16日発売
    2023-2024シーズン
    欧州5大リーグ
    BEST PLAYER
    元選手・識者たちが徹底討論!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ