【会見全文|前編】W杯開幕まで残り2か月。西野朗新監督の所信表明は…

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月12日

前任者が要求してきた世界基準を新指揮官は...

――今回、ハリルホジッチ監督が解任された理由としてコミュニケーションや信頼関係という問題がありました。技術委員長という一番近いポジションでチームを見ていて、今回は何が問題だと思われたでしょうか。そして、ふたつ目はチーム作りという話がありましたが、あと2か月しかありません。何が一番大事になりますか?
 
西野 ハリルホジッチ監督が選手に要求してきたことは世界基準です。世界で戦うには、ワールドカップで戦うには、こういうプレーをして、こう戦わないといけないというのを選手たちに強く要求していました。戦術的にも一人ひとりに役割を厳しく要求していました。それは指導者として当然のことですし、それが全体として形になっていくことが、チーム力を向上させることに繋がります。それは間違いなく必要なことで、選手もそれに応えていく。そこは監督がかなり高いレベルで求めていると感じていました。
 ただ、監督の意図、選手たちがやりたいプレーのギャップは合わせていかないと、チームとしてどうなのかというのがありますから、やり取りはしていかないといけません。

 自分としては、選手たちの気持ちや心理は(ハリルホジッチ)監督にも伝えてきましたし、日本人選手たちのDNAの中でやれる部分はもっとあります。違う角度からも含め、(ハリルホジッチ監督時代は)そこの間に自分が入りながらやってきました。

 (これまでの日本代表に)決してコミュニケーションが足りないということではなく、チームでもやっていることが成果として出ないとそういうことを言われてしまいますが、なかなかギャップが埋められず、選手たちが追い付こうとしても要求に応えられませんでした。ただ、選手たちはまだ追い付けると思っています。

 監督の要求が高かったのかもしれませんが、そこがバランスよく機能していたかというと、僅かな差はあったと思います。選手のパフォーマンスが素直に出れば、間違いなく日本のチームはいい形で融合して結束して、プラスアルファの力が出せます。

 ですから、とにかく結果を求めていきたい。ワールドカップでは少なくとも予選を突破していく力を見せたいと思います。ただ、まずはそこを求めるより、今は選手が持っているパフォーマンスを確実に出してもらう、出させたい、表現させたいという気持ちです。そういうスピリットがある選手たちを招集して、チームを編成したいと思います。
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