──今季の活躍で、中島選手を日本代表に推す声もあります。
 
「まだ選ばれたことがないので、なんとも言えません。ただ、2015年にトレーニングパートナーとして代表活動に参加した時は楽しかったです。周りのレベルが高くて、すごく面白かった。あれから３年が経って、磨かれた部分もあれば、改善できていないところもあるので、さらに成長していきたいです」
 
──６月には、ロシア・ワールドカップがあります。
 
「もし選ばれたら、とにかく楽しみたいです。ただ、今はクラブの試合に集中したい。ここでしっかりと結果を出すことが最優先です」
 
──ハリルジャパンの印象は？
 
「（ヴァイッド・ハリルホジッチ）監督は縦への速さ、積極的なボール奪取を重視しています。そういうスタイルのチームはポルトガルにも多いので、慣れている部分はある。だから代表に入っても、日本にいた頃より苦労はしないと思います」

 

──リオ五輪世代の何人かはＡ代表に定着しつつあります。
 
「それほど意識はしていませんが、ＦＣ東京の室屋（成）が（昨年12月に行なわれたE-1選手権のメンバーに）選ばれたのは嬉しかったです。（その世代の）皆で頑張っていければいいですね」
 
──今後のキャリアビジョンを教えてください。
 
「まずは、ここでしっかりとアピールする。その先にステップアップがあると思います。もっとレベルの高いクラブは世界中にありますから、そういうチーム、自分に合うチームに、できるだけ早く行きたいです」
 
──この冬にはポルトやスポルティングへの移籍の噂もありました。
 
「すぐにどこかへ行きたいという願望はなかった。移籍のタイミングはすごく重要です。できれば、自分により合うチームに行きたいですよね。いろんな噂があるのは知っていますが、それは選手としてポジティブに捉えています。これからもずっとヨーロッパで生活していきたい。今はポルトガルしか知らないけど、サッカーを通していろんな国に行きたいです。ホームシック？　ないです。ポルトガルは気候も良くて、ご飯もすごく美味しい。家族も愛犬もいますし、今はとても幸せです」
 
取材・文●豊福晋
 
※サッカーダイジェスト2018年３月22日号にて掲載。