【現役の眼】元日本代表MF、橋本英郎が解き明かす「流行する3-4-2-1の狙いと効きめ」

カテゴリ:特集

橋本英郎

2017年09月26日

フォーメーションがすべてではない。でも、チームに与える影響は小さくない。

J2ではおよそ半数のチームが3-4-2-1を採用。橋本(27番)を擁する東京Vの前半戦は重用していた。(C)SOCCER DIGEST

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 ここまで書いてきたように、同じフォーメーションでも求める点が守備を取って選んでいるのか、連動した攻撃をイメージして選んでいるのかで変わってきます。この点を理解してもらえたでしょうか。
 
 フォーメーションには長所、短所が必ずあります。その中で日本人に合ったフォーメーション、チームに合ったフォーメーションを選択することで、選手本来が持っている力を発揮できます。
 
 もちろんフォーメーションがすべてではありませんが、規則、ルールに近いものなので、それぞれのチームに与える影響は小さくないです。
 
 フォーメーションが与える影響とはどういうものか。そういう視点でサッカーを観ていただけると、フォーメーションが変わったことでそれまでと別人のように活躍する選手や、試合の中でもフォーメーション変更があった途端、チームの息が吹き返す場面などに遭遇できるはずです。逆に、監督の判断ひとつでフォーメーションが変更され、チームを窮地に追い込んでしまうケースもあります。
 
 今回は、3-4-2-1の形を中心に書かせていただきました。また違う視点からも書いてみようと思っていますので、次回以降も読んでいただけると嬉しいです。
 
<了>
 
橋本英郎

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PROFILE
はしもと・ひでお/19795月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨し、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、長野パルセイロでプレーし、今季から東京ヴェルディに籍を置く。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場した。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中。Jリーグ通算/432試合・21得点(うちJ1は339試合・19得点/2017年9月26日現在)。173センチ・68キロ。血液型O型。
公式ブログ=http://pakila.jp/hashimoto/
ベンヌ=http://bennu.co.jp/
 
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