天皇杯・大宮戦へ「食ってやる」。J注目の筑波大3年生トリオが快進撃の裏側を語る

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2017年09月15日

「前の年の経験から、プロと同じ目線に立って取り組んだ」

インタビュー後に3人での撮影に応じてもらった。2年後にはそれぞれがJクラブで活躍を見せているはずだ。写真:安藤隆人

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――昨年はプロの実力を見せつけられた?
 
鈴木徳「僕はあの札幌戦のイメージをずっと持ち続けたまま、この1年間を過ごしてきました。あの経験を尺度に、自分のレベルを上げることを意識し続けました。なので、大誠は余計な気持ちをすべて取っ払ってやったと言いましたが、僕は前の年の経験から、プロと同じ目線に立って取り組んで、1年間の経験の積み重ねがあった上で、『じゃあ1年経ってどこまでできるようになったか』を試すという気持ちで試合に入ったんです」
 
会津「いま思うと、昨年の札幌戦はチームとしてまだまだ未熟でしたね。2部から1部に上がって、僕ら2年生が中心になっていて、いろんな意味で未熟だった。僕的にもサイドバックをやり始めて間もない時期だったので、試合中に戸惑うことの方が多かった。本当に難しかった印象が残っています。でも、あの試合から1年間、筑波大として成長できたと思います」
 
――◆――◆――
 
 昨季天皇杯の札幌戦での惨敗をしっかりと力に変え、チームは大きな成長を遂げている。今回の快進撃は3人に言わせると、『必然』のことであった。
 
 そして、9月16日に再開される関東大学リーグの後半戦最初の相手は、奇しくも夏の総理大臣杯で苦杯を舐めた法政大だ。早くも訪れる絶好のリベンジの機会に筑波大はいかなる戦いを見せるのか。
「周りは大宮戦に注目するけど、リーグも獲りたいし、インカレに向けて100%の準備をしたい」(鈴木徳)
「シーズンを通して筑波大が良いチームであることを証明したい」(鈴木大)
「天皇杯でJを倒しているけど、大学生相手じゃたいしことないと思われたくない」(会津)
 
 3人のモチベーションも、相手を選ばず相当に高い。果たして、プロ化以降大学勢初の天皇杯ベスト8進出はなるのか。そして、リーグ戦の今後の行方は……。筑波大「3年生トリオ」のパフォーマンスに注目だ。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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