天皇杯・大宮戦へ「食ってやる」。J注目の筑波大3年生トリオが快進撃の裏側を語る

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2017年09月15日

「仙台は強かった」「勝てる訳がないと思っていた」「やれるものだと…」ここまでの戦いに三者三様の答え。

鈴木徳とともにU-17W杯出場歴もある会津。Jクラブ仕込みの技術とインテリジェンスを活かしてサイド攻撃を牽引する。写真:飯嶋玲子

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――これまでJ1、J2、J3と、Jリーグすべてのカテゴリーを破っています。ここまで勝ち上がれた要因は?
 
鈴木徳「仙台戦の前半は正直、相手のスピードなどに戸惑ったのですが、後半になると慣れてきた。自分の中の感覚がしっくり来て、相手の動きもよく見えるようになりました。でも、一番の印象は『強かった』ですね。逆に福岡戦は、僕は怪我で途中出場なのですが、外から見ていてもウチのペースでやりたいことができて戦えたと思います」
 
鈴木大「僕は最初から『J1相手ではやれないもの』と勝手に思い込んでしまっていたんです。自分たち大学生がJ1、J2の選手たちと対峙して、『勝てる訳がない』とはっきりと思っていたので、試合の時は開き直って、チャレンジのみのマインドでプレーしました。そうしたら意外とチームとしても、個人としてもやれることが多いなと試合をしながら感じることができた。相手とマッチアップしても、自分が思っていた以上にやれることが多くて、それが前向きな姿勢に繋がって、思うようなプレーができたと感じました」
 
会津「僕は大誠とはまったくの逆で、最初から『やれるものだ』と思っていました。高3の時に柏U-18で2種登録をしていて、プロの選手とずっと練習をやって来て、プロのレベルというのは大体分かっているつもりでした。そこから僕も成長しているので、自信があったし、逆に『ここでやれなかったら、この先はないな』と思って挑みました。どれだけ通用したのかは分かりませんが、手応えはありました」
 
鈴木徳「確かに2種の経験は大きいね」
 
鈴木大「でも徳真だって、高校時代にプロの練習には参加している(※千葉の練習に参加しオファーを受ける)でしょ?」
 
鈴木徳「参加したけど短期間だし、感触は……残っていないかな」
 
鈴木大「俺は2人と違って、高校時代にプロのレベルを肌で感じる機会もなかったし、大学に入っても、昨年の天皇杯で札幌と戦ったくらい。しかも試合に出ていないメンバーで来た札幌に対し、0-3でボコボコにやられた。それもあったので、『俺はまだまだ通用しない』と思ったし、自分が花開くのは4年生になってからだと思っていたので、今の状況はこれまでの自分の中の常識が一気に覆された感覚です。もちろん、良い意味で(笑)」
 
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