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ベルルスコーニ・ミランの31年(後編)「アンチェロッティ時代の栄光、そして斜陽と終焉へ」

カテゴリ:メガクラブ

片野道郎

2017年04月18日

29個のタイトルと延べ7人のバロンドール受賞者を。

31年間で29個のタイトルを獲得したベルルスコーニ時代のミラン。間違いなく世界のサッカー史に名を刻んだ。(C)SOCCER DIGEST

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 続く12-13こそCL圏内の3位に入ったものの、翌13-14からは8位、10位、7位と3シーズン連続でCLどころかELの出場権さえも得られず、ヨーロッパの舞台から遠ざかった。
 
 80歳が近くなったベルルスコーニも老化による判断力の低下は避けられず、13-14シーズン半ばのアッレグリ解任&監督経験なしのセードルフ招聘にはじまり、トップチームでの指導経験を持たないインザーギの抜擢(14-15)、ガッリアーニ主導で招聘したシニシャ・ミハイロビッチの解任、やはり下部組織からクリスティアン・ブロッキを抜擢した終盤戦に結果が残せずEL出場権を逃す(15-16)といった失態を続けることになった。
 
 ベルルスコーニが「もはやいちファミリーの経済力でミランのようなクラブの競争力を維持することは不可能。今やサッカーは世界的なインダストリーになった」という理由で、クラブの売却に動き出したのが2015年初頭のことだった。
 
 そこから、最初はタイ人のブローカーで「ミスターB」ことビー・タエチャウボル、続いてイタリア系アメリカ人ブローカーのサルバトーレ・ガラティオートが代表を務める中国の投資家グループ、そして最後はそのグループから仲間割れの形で分離したヨンホン・リーと、交渉相手が二転、三転した末、この4月13日にやっとクラブ株式売却の成立にこぎ着けた。
 
 31年間の「治世」を通して勝ち取ったタイトルは、最後のトロフィーとなった昨年末のイタリア・スーパーカップを含めて29に上る。
・インターコンチネンタルカップ:2回(1989、1990)
・クラブワールドカップ:1回(2007)
・チャンピオンズ・カップ/チャンピオンズ・リーグ:5回(1988-89、89-90、93-94, 2002-03、06-07)
・セリエA:8回(1987-88、91-92、92-93、 93-94、95-96、98-99、2003-04、10-11)
・コッパ・イタリア:1回(2002-03)
・イタリア・スーパーカップ:7回(1989、1992、1993、1994、2004、2011、2016)
・UEFAスーパーカップ:5回(1989、90、 1994、2003、2007)
 
 また、この間にミランからは延べ7人のバロンドール受賞者が生まれている。
1987:ルート・フリット
1988、1989、1992:マルコ・ファン・バステン
1995:ジョージ・ウェア
2003:アンドリー・シェフチェンコ
2007:カカ
 
文:片野道郎
 
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