【セルジオ越後】川崎には「勝つ文化」がない。鹿島とは対照的だったね

カテゴリ:Jリーグ

連載・コラム

2016年11月23日

CSは今年で終了。本当に価値のあるものなら、2年で終わりってことはないよね。

川崎には中村をはじめタレントは揃っている。足りないのは経験だけだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 とはいえ、チャンピオンシップという制度に疑問を感じている、という話もしておきたい。僕の感覚で言えば、今年のチャンピオンは、リーグ戦で1位のレッズだ。おそらく、多くのファン・サポーターも同じ想いだろう。

 なのに、Jリーグは敗者復活戦を設けて、年間チャンピオンを決めようとしている。つまり、リーグ戦とは別にドラマを作り、興行的に儲けようとするのがチャンピオンシップ。そこに権威付けをすることに、違和感を覚えるんだ。
 
 しかも、このチャンピオンシップは、去年と今年の2回だけで終わってしまう。本当に価値のあるものなら、2年で終わりってことはないよね。Jリーグは自分たちの失敗を認めたようなものだよ。
 
 もちろん、チャンピオンシップは、資金確保のための施策だったのは理解している。でも、興行を増やして目先のお金を稼いでも、未来にはつながらない。サッカーを文化として根付かせたいなら、もっと本質の部分に目を向けなきゃいけないよ。
 
 その意味では、2100億円の放映権料契約を結べたのは大きいね。このお金がちゃんとクラブに分配され、戦力強化につながるような使い方がされれば、リーグのレベルも上がっていく。先に述べたフロンターレの話じゃないけど、経験豊富な監督や選手を取ってくる資金にも当てられるだろう。

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