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「散々だった」コンテ・チェルシーの夏。トップターゲットを獲れず、クアドラードに逃げられ、セスクが売れず…

カテゴリ:移籍情報

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2016年09月28日

ピッチで結果を出せばメルカートにおける影響力も増すか。

メルカード終盤にセスク売却に動いたチェルシーだったが、ミラノ勢との交渉は年俸の問題で頓挫した。(C)Getty Images

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 ここからは余談になるが、ブロゾビッチにはユーベも強い興味を持ち、獲得の可能性を探っていた。ブロゾビッチの代理人は、昨夏のアレックス・サンドロのユーベ入りに尽力した『ドイエン・スポーツ』のネリオ・ルーカスで、ユーベとは良好な関係にある。インテルがこの打診を断ったのは、主力選手をライバルチームには渡すわけにはいかなかったからだ。
 
 メルカート終了間際に、シュテファン・リヒトシュタイナーのインテル移籍をユーベがブロックしたのも同じ理由から。私がマロッタとSMSをやり取りしていたら、「うちの選手をインテルに出すことは絶対にない」というメッセージが送られてきたこともあるくらいで、ユーベとインテルの対立関係はクラブレベル、そしてそれ以上にサポーターレベルで顕著になっている。
 
 話を戻そう。かくしてコンテは、自らが望んだプレーヤーをひとりも獲得してもらえなかった。チェルシーでのポジションと発言力は、まだそこまで確立されているわけではないとも言える。
 
 今後ピッチ上で結果を出してオーナーのロマン・アブラモビッチ、メルカートを取り仕切っている右腕のマリーナ・グラノフスカヤ女史の信頼を勝ち取れれば、今冬、そして来夏は状況も変わってくるだろうが。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2016.10.06号より加筆・修正。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
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