【日本代表】最終予選は第2ポット入りが濃厚。韓国との対戦は避けられそうだが…

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年03月31日

「ブロック」の強度をさらに上げることが必要だ。

シリア戦では前掛かりになり、中盤の守備がルーズになる場面もあったが、高い位置に“ブロック”を置くアグレッシブな守備の精度を上げていきたい。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 一方の守備面では、以前からハリルホジッチ監督が重視する「ブロック」の強度をさらに高めたい。
 
 サッカーダイジェスト誌上のインタビューで、指揮官は次のように語っている。
 
「ボールを前に運ぶと同時に、より速くブロックを押し上げていく。ブロックを前に進めながら、高い位置で守備をするということですね。そこでプレッシャーをかけて、ボールを奪えれば、カウンターが可能になる」
 
 長友佑都はシリア戦について、「ボランチも含めて前掛かりになっていた場面があった」と語っている。その結果、中盤にスペースが生まれ、相手のカウンターを喰らった。確かに修正すべきポイントではある。
 
 もっとも、“高い位置で守備をする”という意識が前線の選手たちにはあったのかもしれない。いかにそのバランスを整えていくかが今後の課題となる。長友も「攻撃的に奪いに行くのが無理だなと思ったら、全体的にコンパクトに締めてディフェンスラインを下げる守備も必要になる」と次善策を提案している。
 
 攻撃面だけでなく、守備面でもハリルホジッチ監督は選手の距離感について細かく指導している。国内組だけが集められた3月のミニ合宿では、守備側は1本のロープを4人が等間隔で持ちながらボールを奪いに行く練習メニューが行なわれ、「距離感とチャレンジ&カバー」(槙野智章)の意識付けがなされていた。
 
 複数人が絡みながら、連動性に富むスピーディな崩しや、自分たちからアクションを起こし、アグレッシブに奪いに行く守備など、基本戦術の共有に大きな問題はない。今後は、それをいかにブラッシュアップしつつ、足りない部分を補っていくか。
 
 シリア戦の監督会見で、ハリルホジッチ監督は強い口調でさらなる成長を誓った。
 
「我々のこの発展をさらに継続させたい。そして短所を向上させる。メンタルも、タクティクスも、テクニックもだ」
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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