【日本代表】最終予選は第2ポット入りが濃厚。韓国との対戦は避けられそうだが…

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年03月31日

27得点を奪うも、攻撃面の“非力さ”は否めない。

5-0で勝利したアフガニスタン戦も、前半の戦いぶりは褒められたものではなかった。本田も「課題は解消されていない」と語る。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 いずれにせよ、2次予選を勝ち抜いてきた国同士で争われる最終予選で、簡単なゲームなどひとつもない。よりシビアな戦いに向けて、ハリルジャパンは今後、いかなるチーム強化を図っていくべきか。
 
 すでに記したとおり、2次予選の戦績は7勝1分、27得点・0失点と、ほぼパーフェクトな内容だった。
 
 気になるのは得点する“時間帯”である。
 
 計27ゴールの内訳を見ると、前半に奪ったゴールはわずか「7」。実に70パーセント以上のゴールが後半に生まれているのだ。後半に盛り返す力があるのは事実だろう。ただ、逆に言えば、オープンな展開にならないとゴールが奪えない“非力さ”も見て取れる。
 
 5-0の完勝を収めた先のアフガニスタン戦を振り返り、本田圭佑は「大差で勝ったことは評価されるべき」としつつも、「岡崎(慎司)の1点がなかったら、そういう展開にはなっていなかった」と捉え、チームの現状に厳しい視線を向ける。
 
「前半30分ぐらいまでの戦い方は、アウェーでのシリア戦(○3-0)やイラン戦(△1-1)から、あまり課題は解消されていないなっていうのは率直な印象です」
 
 本田の言うシリア戦は、前半は苦戦を強いられてスコアレスで終わっている。イラン戦の前半も相手のパワーとスピードに苦しみ、48分の武藤嘉紀の同点弾で勢い付いた後半は持ち直したものの、中盤で比較的自由にプレーできたのは、イランの運動量が落ちたからとの見方もできる。
 
 相手の体力も集中力も十分にある前半の戦い方に、日本は課題を抱えているのは明らか。相手のレベルが上がる最終予選で同じことを繰り返せば、イラン戦のように先制点を奪われるリスクは高まってしまう。これは看過できないことである。
 
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