【大宮】塩田仁史インタビュー|「持っている」ベテランGKの達観と葛藤(前編)

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2016年02月26日

「“いつか”のためにサボらず練習するから、結果がついてくる」

開幕戦の相手は古巣のFC東京。「引き寄せられている」ように感じることも、もしかしたら黙々と努力を重ねる塩田をサッカーの神様がきちんと見ているからかもしれない。(C) SOCCER DIGEST

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――強い気持ちを持って戦っているなかで、今季はプレシーズンマッチの山形戦で先発出場。キャンプ中から好調を維持して、「勝ち続けた」ことでチャンスを掴みました。
 
 無失点記録のキャリアハイなんじゃないですかね。「キャンプの時に失点しないなんて、あんまり記憶にないな」と考えながらメニューをこなしていました。開幕スタメンを争う大切な時期、“ここぞ”という時に結果が出せた。
 
 東京V戦の時もそうでしたけど、「まだサッカーをやれ」って言われているのかな、なんて。上手く表現できませんが、プレシーズンの山形戦も順調だった。今季の開幕戦の相手が古巣のFC東京ですから、「持っているな」、「引き寄せられているな」と思っていました。
 
 今年からFC東京でスカウトをすることになった宮沢(正史)さんとは昔から仲良くさせてもらっているんですが、かなり前に「サッカーの神様は見ているから」と言われたことがあります。確か、右肩を脱臼した2年目の頃です。
 
 スタンドで試合観戦しながら、「プロは難しい。誰しもが試合に出たいし、『ここでチームが上手くいかなかったら自分にチャンスが来る』と、心の奥深くではみんなが思っている。チャンスを欲しがる気持ちがなくなったら、プロとして終わり。
 
 ただ、チームで戦うわけだから、それが表に出て、フォア・ザ・チームができなくなったら、それもサッカー選手として終わりの時。その想いを持ち続けながら日々の練習に取り組んで、努力を続けていれば、サッカーの神様は見てくれているよ」と。
 
 その言葉は、自分のなかにずっと残っています。“いつか”のためにサボらず練習する。だからこそ、試合に出た時に結果が出るんです。
 
――チームには勝ってほしい。だけど、上手く回っていなければ「出番がくるかも」という気持ちの間で揺れるわけですね。
 
 チームプレーが大切だからこそ、勝ってほしいと願う。だけど、チームがずっと上手くいき続けたら自分の出番はない。その葛藤は、サブに甘んじている選手はプロとして持っていなければいけません。それは僕も持っています。
 
 ただ、チームが目標を達成するためには、それに対しても努力をしなければダメ。最終的には、両方の気持ちを抱えながらなんです。チームのために日々を過ごして、結果が出ていたらそれは嬉しい。でも、結果が出ない時は自分がチャンスを掴んでやるぞという気迫です。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

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