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「今のタイはJ開幕当時のような勢い」引退した元大宮MFの橋本早十が東南アジアでの経験、自身の未来を語る

カテゴリ:Jリーグ

郡司 聡

2016年02月26日

海外移籍で知らない自分を発見できた。

大宮ではチャンスメーカーとして活躍した橋本氏。引退後の自身の未来、大宮退団後の東南アジアでの経験について語ってくれた。

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 利き足の左足から繰り出される正確なキックを武器に、積み重ねてきたプロのキャリアは12年。Jリーグでは大宮アルディージャで活躍してきたレフティ・橋本早十が静かにユニホームを脱いだ。
 
 10年間在籍した大宮を退団後は、異国でのセレクションを経験。タイ・プレミアリーグのチョンブリFCやマレーシア2部のDRBハイコムでプレーし、念願の海外挑戦も果たした。
 
 しかし、橋本は2年間の海外リーグ在籍の末、2015年限りで現役引退を決断する。夢だった海外挑戦も経験した34歳のレフティがいまの心境と2年の海外経験、そして未来について語った。
 
――◆――◆――
 
―——2015シーズン限りで現役引退を決断したプロセスと理由を聞かせてください。
 
 出身地のチームである(サウルコス)福井(北信越リーグ1部)などからオファーをいただいて、福井の理事長とは実際に会ってお話をする機会を作っていただきました。そのお話の中で誠意も感じましたし、僕を必要としてくれましたが、福井がどうこうではなく、そのころにはアルディージャで違うステージでやりたいという気持ちが大きくなっていました。
 
 アルディージャの先輩方やいろいろな方にも相談をしていた中で、次のステージに進む決意もできたので現役引退を決めました。引退後、アルディージャに入りたくても入れない方いますが、育成普及本部・地域プロデュース部U-12コーチ就任の声をかけてもらったタイミングでもありました。
 
 声をかけてもらえるのは幸せなことですし、アルディージャからいただいたオファーもそんなに悩まずに、スッキリと新しいステージで頑張ろうと決めました。アルディージャを退団した時に、いつかはアルディージャの力になりたいと考えて海外に行ったことも引退決断に至った理由の一つです。
 
 選手としてもっとやれたんじゃないか、という気持ちもなくはないですが、次にやりたいことを見付けて、関わりたいクラブで仕事ができるのも幸せなことですので決断しました。
 
―——現役生活を終える橋本早十選手に対して、自分で自分にどんな労いの言葉をかけますか?
 
 よくやったなと声をかけたいですね。僕は小さいころからトップレベルでやってきたわけではないですし、身体も弱かったです。それでもサッカー選手になるという夢も叶って、プロになってからも順風満帆なプロ生活ではなく、苦しいこともありましたが、いろいろな方と出会い、そんな自分を10年間もプロの選手としてプレーさせてくれたアルディージャには感謝しています。
 
 加入した1年目のシーズンにJ1へ昇格して、J1という厳しい戦場のなかで苦しいこともありましたが、やってきたことは自信になりましたし、本当によくやったと思います。僕自身に『お疲れさん』と言いたいです。
 
―——2013年限りで大宮アルディージャの退団が決まると、Jリーグトライアウトを受けました。のちに念願だった海外移籍を果たしました。
 
 あの時は代理人もおらず、海外に行きたいと思っていても、難しかったのですが、いろいろな出会いがあったなかで、タイリーグのセレクションへ行けることになりました。海外に行きたいという気持ちが強かったので、少しでもチャンスがあるのならばと、セレクションに挑戦した結果、チョンブリFCの加入につながりました。
 
 海外に行った後は、自分でもたくましくなったなと思います。最初のタイでいろいろな経験をして、まるで自分ではないかのような、『オレこんなんだったかな』みたいな思いをすることが多かったです。自分でこんなこともできるんだという新しい発見もありました。タイの翌年にプレーしたマレーシアでもそうでしたが、海外でプレーした意義は大いにありましたね。
 
―——海外に行って自分が変わったと、どんな時に感じたのですか?
 
 僕はどちらかというと人見知りをするほうだったのですが、タイで新しいチームを探していた時、午前中は部屋でゆっくりしていたら急に連絡が入り、午後から試合があるので今からグラウンドに来てくれと言われ、その時は車がなかったのでバスやタクシー、電車を使ってなんとかグラウンドにたどり着いて試合をすることもありました。
 
 なかなか日本では感じられないストレスを受けながらも、たくましくなることはできたかなと感じています。マレーシアではアウェーの移動中に何回もティータイムがあるなど、いろいろな国の文化の違いを感じることもありましたが、『それがその国の文化なんだ』と受け入れられるようになりました。
 
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