【大宮】塩田仁史インタビュー|「持っている」ベテランGKの達観と葛藤(前編)

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2016年02月26日

「“ここぞ”というゲームで結果を出してきた自負はある」

チームの連敗を止めるべく、慣れ親しんだ味スタで東京Vを相手に奮闘。様々なプレッシャーと戦いながらもMVPと言える活躍を見せた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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――昨季の33節・東京V戦でスタメン出場して、チームのリーグ戦連敗をストップしました。その後、ホームで迎えた34節・千葉戦でも勝利。ミックスゾーンで「準備はできていた。こういう試合で勝ってきたからこそ、ここまで長くプロを続けられている」と、普段の柔和な塩田選手と少し違った、闘争心を覗かせるコメントが印象的でした。
 
 今季で13年目というプロ生活を考えたら出場試合数は少ない。なかなか試合に絡めなかったのかもしれませんが、自分になにもなかったらここまでサッカーをやれていません。今年の5月で35歳になる僕が、この年齢までプレーできている。“ここぞ”というゲームで、きちんと結果を出してきた自負はあります。
 
 ベンチに座っている期間が長いと、パッと出た試合で結果を残せなければ「ダメだな」と言われますし、年を重ねるとその目はより厳しくなる。でも、昨季で言えば、チームがリーグ戦で4戦勝ててない、ここから上位対決の厳しい戦いになるという時に起用されて、しっかりと勝てた。それはすごく重要なことです。だから僕は、プロ選手としてサッカーを続けられている。
 
 ただ、東京V戦でも、大きな不安と戦っていました。「今の状態が自分にとってのベストなのか」というのは、リーグ戦で常に出場していないとなかなか把握できません。自問自答して、チャンスが来た時には、「ここで結果を出せなかったら……」という気持ちで立ち向かっている。大変ですけどね。
 
――想像を超えたプレッシャーと戦っているのですね。自分が同じ立場だったら、緊張や不安の大きさで気が滅入りそうです。
 
 僕もえづきますよ(笑)。試合前にトイレに行った時に、「オエッ」って。でも、それも厳しい世界で戦えているからこそ味わえること。東京V戦の時も、いろいろと考えてしまって、なかなか寝れなかったり。あんまり気にしないって人もいますし、攻撃的な選手は「やってやろう」という想いが強いかもしれない。
 
 僕らみたいな守備の選手は、失点に直接的に絡みますから。“戦犯”というか、目に見えてやられていることが分かる。そういう違いもあるとは思うんですけど、厳しい評価を受けるポジションでプレーしていますから、大変……いや、みんな大変か(笑)。

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