トレーニングと併せて知っておきたい重要なポイントとは?

指導:小粥智浩(おがい ともひろ)
流通経済大学スポーツ健康科学部准教授。国立スポーツ科学センターのスポーツ医学研究部研究員として多くのトップアスリートを支え、現在は流通経済大学においてアスレティックトレーニングやコンディショニングといったスポーツ医科学の研究活動、また同学生たちへのアスレティックトレーナー実践教育にも携わっている。
最後に、当たり負けしない強い身体をつくるにあたって、トレーニングとともに大切なことを小粥トレーナーが教えてくれた。
「トレーニングを終えて、速やかに栄養を摂取するタイミングと内容が大切です。極力トレーニング後30分以内に、消化吸収のよいタンパク質と炭水化物をバランスよく摂るようにします。それらを食事で摂取するのが基本です。ただし、特に大学生にもなるとトレーニング量が多く、身体をより大きくしたい事情も踏まえると、プロテインやアミノ酸などのサプリメントで補うのも有効でしょう」
選手がおかれている環境によっては、速やかに食事を摂れないケースもあるが…。
「トレーニングを終えてシャワーを浴び、自宅にたどり着く頃には1時間くらいすぐに経ってしまうでしょうね。そんな時には、例えばツナのおにぎりと牛乳でもいいですから、補食で栄養を摂取してもよいでしょう。トレーニングの効果を無駄にしないために、できるだけ素早くタンパク質と炭水化物を摂るようにしたいですね。
ですから流経大サッカー部の選手には、トレーニング後30分以内の栄養摂取を勧めていますし、そのような環境を極力用意しています。まずは食事で栄養を十分摂ることが重要ですが、各個人必要に応じてプロテインやアミノ酸も摂取しています。公式戦や連戦の続くトーナメントの際には、状況に応じて、サプリメントも摂取しコンディショニングに活用しています」」
筋肉増量効果の高いプロテインに関する詳しい説明はこちらを参照。
また小粥トレーナーは、このような身体づくりへの取り組みは、グローバルな視点で考えた場合、中学、高校時代より培われてきたトレーニングに対する意識づけの延長線上に立脚するものでなければならないと強調する。
海外の選手は身体づくりも含めてサッカー選手として「18、19歳で完成」を目指している。一方、日本では「18歳から(筋トレ)をスタート」と考えている人も少なくない。今後育成年代における身体づくりの認識をさらに高めていかなければならない。
スキルが高くても、フィジカルでかなわなければ通用しないというのは日本サッカー界全体が直面してきた課題だ。逆に言えば、フィジカルを補うことができれば、総合力として十分上回るという可能性が見えてくる。シーズンインを直前に控えた今だからこそ、トレーニングと栄養について、改めてその重要性に目を向けてみてほしい。
取材・文:吉田正広
撮影:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)
トレーニングモデル:安芸銀二(流通経済大学サッカー部4年/FW)
「トレーニングを終えて、速やかに栄養を摂取するタイミングと内容が大切です。極力トレーニング後30分以内に、消化吸収のよいタンパク質と炭水化物をバランスよく摂るようにします。それらを食事で摂取するのが基本です。ただし、特に大学生にもなるとトレーニング量が多く、身体をより大きくしたい事情も踏まえると、プロテインやアミノ酸などのサプリメントで補うのも有効でしょう」
選手がおかれている環境によっては、速やかに食事を摂れないケースもあるが…。
「トレーニングを終えてシャワーを浴び、自宅にたどり着く頃には1時間くらいすぐに経ってしまうでしょうね。そんな時には、例えばツナのおにぎりと牛乳でもいいですから、補食で栄養を摂取してもよいでしょう。トレーニングの効果を無駄にしないために、できるだけ素早くタンパク質と炭水化物を摂るようにしたいですね。
ですから流経大サッカー部の選手には、トレーニング後30分以内の栄養摂取を勧めていますし、そのような環境を極力用意しています。まずは食事で栄養を十分摂ることが重要ですが、各個人必要に応じてプロテインやアミノ酸も摂取しています。公式戦や連戦の続くトーナメントの際には、状況に応じて、サプリメントも摂取しコンディショニングに活用しています」」
筋肉増量効果の高いプロテインに関する詳しい説明はこちらを参照。
また小粥トレーナーは、このような身体づくりへの取り組みは、グローバルな視点で考えた場合、中学、高校時代より培われてきたトレーニングに対する意識づけの延長線上に立脚するものでなければならないと強調する。
海外の選手は身体づくりも含めてサッカー選手として「18、19歳で完成」を目指している。一方、日本では「18歳から(筋トレ)をスタート」と考えている人も少なくない。今後育成年代における身体づくりの認識をさらに高めていかなければならない。
スキルが高くても、フィジカルでかなわなければ通用しないというのは日本サッカー界全体が直面してきた課題だ。逆に言えば、フィジカルを補うことができれば、総合力として十分上回るという可能性が見えてくる。シーズンインを直前に控えた今だからこそ、トレーニングと栄養について、改めてその重要性に目を向けてみてほしい。
取材・文:吉田正広
撮影:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)
トレーニングモデル:安芸銀二(流通経済大学サッカー部4年/FW)