「優勝の瞬間にピッチに立つのと立たないのでは、今後のサッカー人生が変わってくる」
――最近は接戦をモノにできていますし、鹿島の伝統と言えるしたたかなゲーム運びができている印象です。
「ここ数試合で上手く追加点を奪えているのも、そこが大きいかなと。良い意味で時間を稼ぎながら、『今だ!』というタイミングで追加点を狙いに行けている。以前も個々はそういう意識を持っていたけど、チームとして共有できていなかった。ここに来て噛み合ってきた感じです」
――嫌らしく相手の弱点を付く戦いぶりも目に付きます。
「弱点を突いていこうという話はミーティングでもされますし、僕たち選手も意識しています。ただ、映像と実際のピッチ上では違うこともある。結局は選手が判断することなので、選手の地力があるから上手く行っているのかなと思います。
そもそも鹿島は、嫌らしく攻めて隙を与えない戦い方ができるチーム。フロンターレ戦は、まさにそんな試合ができました。パスは回されたけど、肝心なところはやられなかったので」
――そうした試合を続けられれば、タイトル獲得も近づいてきますね。
「この状態をリーグ最終節まで続けていくことですよね。ここで終わったら意味がない。やっぱり、リーグ戦、ナビスコ、天皇杯を含めて、いかに継続できるかだと思います」
――土居選手がトップ昇格してから、鹿島はナビスコカップで2度優勝していますが、いずれもピッチには立っていませんでした。
「それどころか、僕はユース時代も含めて、全国大会規模での優勝は一度もないんです。去年や一昨年もリーグ制覇のチャンスはありましたが、自分の力不足でそこには至らなかった。悔しい想いをしました。やっぱり、優勝の瞬間にピッチに立つのと立たないのでは、今後のサッカー人生が変わってくる。今年は是が非でも立ちたいです」
――立てるという手応えは?
「本当にこれから、ですよね。隙を見せたらズルズルいってしまうかもしれない。だから、僕ひとりじゃなく、チーム全体として、さらに気を引き締めないと。ピッチに立っている11人だけじゃ勝てないし、累積だったり怪我だったりもあるから、代わりに出る選手、途中から出る選手がスタメン以上のものを出さなきゃいけない。僕はまだ優勝していないんでハッキリとは分かりませんが、そういうチームが優勝できるのかなと思うんです」
――タイトル獲得に貢献できれば、プレッシャーを感じていた8番もしっくりくるのではないですか?
「そうですね。優勝して初めて、『鹿島の8番は土居聖真です』と言えると思います。3連覇に貢献した野沢さんみたいなイメージを付けるためにも、優勝はもちろんですけど、1試合1試合でインパクトを残さないといけない。これからも仙台戦のようなチームを救うゴールを増やして、勝利に貢献していきたいです」
PROFILE
どい・しょうま/1992年5月21日生まれ、山形県出身。172㌢・63㌔。OSAフォルトナ山形FC-鹿島Jrユース-鹿島ユース-鹿島。足下のテクニックに長けたアタッカーは、今季より背番号8を託され、攻撃の要としてチームを牽引。本職はMFながら、石井体制下では2トップでの起用が続いている。
「ここ数試合で上手く追加点を奪えているのも、そこが大きいかなと。良い意味で時間を稼ぎながら、『今だ!』というタイミングで追加点を狙いに行けている。以前も個々はそういう意識を持っていたけど、チームとして共有できていなかった。ここに来て噛み合ってきた感じです」
――嫌らしく相手の弱点を付く戦いぶりも目に付きます。
「弱点を突いていこうという話はミーティングでもされますし、僕たち選手も意識しています。ただ、映像と実際のピッチ上では違うこともある。結局は選手が判断することなので、選手の地力があるから上手く行っているのかなと思います。
そもそも鹿島は、嫌らしく攻めて隙を与えない戦い方ができるチーム。フロンターレ戦は、まさにそんな試合ができました。パスは回されたけど、肝心なところはやられなかったので」
――そうした試合を続けられれば、タイトル獲得も近づいてきますね。
「この状態をリーグ最終節まで続けていくことですよね。ここで終わったら意味がない。やっぱり、リーグ戦、ナビスコ、天皇杯を含めて、いかに継続できるかだと思います」
――土居選手がトップ昇格してから、鹿島はナビスコカップで2度優勝していますが、いずれもピッチには立っていませんでした。
「それどころか、僕はユース時代も含めて、全国大会規模での優勝は一度もないんです。去年や一昨年もリーグ制覇のチャンスはありましたが、自分の力不足でそこには至らなかった。悔しい想いをしました。やっぱり、優勝の瞬間にピッチに立つのと立たないのでは、今後のサッカー人生が変わってくる。今年は是が非でも立ちたいです」
――立てるという手応えは?
「本当にこれから、ですよね。隙を見せたらズルズルいってしまうかもしれない。だから、僕ひとりじゃなく、チーム全体として、さらに気を引き締めないと。ピッチに立っている11人だけじゃ勝てないし、累積だったり怪我だったりもあるから、代わりに出る選手、途中から出る選手がスタメン以上のものを出さなきゃいけない。僕はまだ優勝していないんでハッキリとは分かりませんが、そういうチームが優勝できるのかなと思うんです」
――タイトル獲得に貢献できれば、プレッシャーを感じていた8番もしっくりくるのではないですか?
「そうですね。優勝して初めて、『鹿島の8番は土居聖真です』と言えると思います。3連覇に貢献した野沢さんみたいなイメージを付けるためにも、優勝はもちろんですけど、1試合1試合でインパクトを残さないといけない。これからも仙台戦のようなチームを救うゴールを増やして、勝利に貢献していきたいです」
PROFILE
どい・しょうま/1992年5月21日生まれ、山形県出身。172㌢・63㌔。OSAフォルトナ山形FC-鹿島Jrユース-鹿島ユース-鹿島。足下のテクニックに長けたアタッカーは、今季より背番号8を託され、攻撃の要としてチームを牽引。本職はMFながら、石井体制下では2トップでの起用が続いている。