日本語は息子のほうが僕より上手ですよ(笑)
今冬に開催されるカタール・ワールドカップで、森保ジャパンが掲げるのはベスト8以上だ。得点力に不安を抱える日本代表に、熱心に日本語を勉強するなど帰化を目ざすパトリックを推す声は少なくない。周囲の期待に本人の想いは――。
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日本でこれだけ長くプレーしているなかで、サッカーファンの中から自分の名前が挙がって、日本代表のためにプレーしてほしいという声が聞かれるのは、すごく嬉しいですし、自分もそういう気持ちはあります。代表の試合を見ていて、チームが苦しい時、自分も苦しくなってきます。この国が大好きですから。ただ、いろんな状況があるので、帰化はなかなか難しかったりするのですが……。
日本語の勉強は、20~30分の日もあれば、40分とか1時間ぐらい、やる日もあります。日本語の習得は帰化に向けてだけでなく、大好きな国の人たちと、少しでも距離を縮めたいからでもあります。みんなと一緒に直接、コミュニケーションを取りたいんです。だから勉強しています。
それに、僕は日本でプレーさせてもらって、多くのことを経験できています。日本人選手で若いプレーヤーがたくさん出てきていますし、彼らに自分の経験を直接、伝えたいという想いもあります。彼らが成長できるようにサポートしたいですね。
日本語に関しては、息子のほうが僕より全然、上手ですよ(笑)。彼から教わったりもします。「お父さん、その言い方は違うよ、分かっているよね?」とか、笑いながら指摘してくれます(笑)。
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日本でこれだけ長くプレーしているなかで、サッカーファンの中から自分の名前が挙がって、日本代表のためにプレーしてほしいという声が聞かれるのは、すごく嬉しいですし、自分もそういう気持ちはあります。代表の試合を見ていて、チームが苦しい時、自分も苦しくなってきます。この国が大好きですから。ただ、いろんな状況があるので、帰化はなかなか難しかったりするのですが……。
日本語の勉強は、20~30分の日もあれば、40分とか1時間ぐらい、やる日もあります。日本語の習得は帰化に向けてだけでなく、大好きな国の人たちと、少しでも距離を縮めたいからでもあります。みんなと一緒に直接、コミュニケーションを取りたいんです。だから勉強しています。
それに、僕は日本でプレーさせてもらって、多くのことを経験できています。日本人選手で若いプレーヤーがたくさん出てきていますし、彼らに自分の経験を直接、伝えたいという想いもあります。彼らが成長できるようにサポートしたいですね。
日本語に関しては、息子のほうが僕より全然、上手ですよ(笑)。彼から教わったりもします。「お父さん、その言い方は違うよ、分かっているよね?」とか、笑いながら指摘してくれます(笑)。
息子は11歳で、ガンバのアカデミーでプレーしています。ポジションは僕と同じFWで、背番号18も、ヘディングが長所なのも一緒ですね。シュートも、僕より上手いですよ(笑)。時間がある時は、息子のサッカーに付き合ったり、教えたりもします。
息子の試合を見に行った時に、対戦相手の監督さんがミーティングしているのをたまたま耳にしたことがあります。「ガンバの18番の子には気をつけろ」と聞こえてきました。シュートのタイミングとか、息子はすごく良いものを持っていると思います。相手を抜き切る前に、ちょっと外してそのまま打つとか。
将来、息子が正しい道を進めるように、自分は鑑となり、見本でありたいと思っています。嘘をつかないとか、間違ったことをしないように伝えていきたい。学校とかでもミスはあるでしょう。それは認めつつ、正していく。サッカーでもいろいろとアドバイスをしますが、何に対しても、誠実で、正直であることを心掛けてほしいです。
息子は、自分に似たスピリット、熱い気持ちを持っています。そして、1歳から日本で生活しているだけに、日本の文化が染みついていて、日本人の中で学んで、日本の良いところもたくさん持っています。それこそ、彼の大きな長所だと思いますね。
※このシリーズ了
取材・構成●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
通訳●木村正樹(ガンバ大阪)
【PHOTO】ガンバ大阪の歴史を彩った名手たちと歴代ユニホームを厳選ショットで一挙紹介!
息子の試合を見に行った時に、対戦相手の監督さんがミーティングしているのをたまたま耳にしたことがあります。「ガンバの18番の子には気をつけろ」と聞こえてきました。シュートのタイミングとか、息子はすごく良いものを持っていると思います。相手を抜き切る前に、ちょっと外してそのまま打つとか。
将来、息子が正しい道を進めるように、自分は鑑となり、見本でありたいと思っています。嘘をつかないとか、間違ったことをしないように伝えていきたい。学校とかでもミスはあるでしょう。それは認めつつ、正していく。サッカーでもいろいろとアドバイスをしますが、何に対しても、誠実で、正直であることを心掛けてほしいです。
息子は、自分に似たスピリット、熱い気持ちを持っています。そして、1歳から日本で生活しているだけに、日本の文化が染みついていて、日本人の中で学んで、日本の良いところもたくさん持っています。それこそ、彼の大きな長所だと思いますね。
※このシリーズ了
取材・構成●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
通訳●木村正樹(ガンバ大阪)
【PHOTO】ガンバ大阪の歴史を彩った名手たちと歴代ユニホームを厳選ショットで一挙紹介!