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【ドイツ人記者レポート】規模は小さいが、やることはデカい! 武藤嘉紀を獲得したマインツの“本当”のクラブ事情とは?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2015年09月01日

「岡崎の成功経験がウチの強み」とハイデルGMは武藤の活躍に自信。記者も「物怖じしない姿勢に、とても好感が持てた」。

昨季まで2シーズンで、通算27ゴールを決めた岡崎。重要な戦力ではあったが、フロントは今が売り時と判断した。写真:Getty Images

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「岡崎の成功経験があるのがウチの強みだ。だから武藤にプレッシャーは与えない。4年契約を交わしたのも、焦らず成長してもらいたいからだ」
 
 そうハイデルGMは断言する。 

 また、今季新たに就任したマルティン・シュミット監督も、武藤にすこぶる良い第一印象を抱く。
 
「チームにすぐ溶け込んでくれた。なにより気分良くトレーニングに入っていけたね。シュート力があり、常にゴールを狙う姿勢は爽快でもあるよ」
 
 ドイツ語でコミュニケーションがまだとれないのは当然の課題に挙げられるが、武藤はスマートな英語を喋る。
 
 また、移籍マーケットが閉まるギリギリの8月30日付でドルトムントへの移籍が発表された韓国人DFパク・チュホ(08年から11年まで、水戸、鹿島、磐田でプレー)が、開幕を迎えるまでの貴重な時間、言葉の面で武藤をサポートしてくれたことも大きい。
 
 多くの日本人選手がぶつかってきた言葉の壁を、武藤は意外とすんなり早い段階で越えていくかもしれない。
 
 オフ明けにほぼ全員がフィジカル作りに重点を置いて練習していたなか、武藤はシーズン真っ盛りのJリーグから加わったとあって“仕上がった”状態でアピールを続けた。現地で取材しても、彼の明るい性格と物怖じしそうにない姿勢に、とても好感が持てた。
 
 クラブの規模は小さいが、やることは意外とデカイ。それがマインツである。

 武藤とクラブの選択は正しかった――彼はきっとそう証明してくれるはずだ。
 
 
著者プロフィール
ハルディ・ハッセルブルッフ/『KICKER』のベテラン記者で、2部リーグでプロ選手としてのプレーした経験もある。日韓ワールドカップ以降、日本人選手に注目して取材。元浦和監督のフォルカー・フィンケ氏と親交がある。
 
翻訳●安藤正純
 
(『サッカーダイジェスト』2015年8月13日号より転載、一部加筆)
 

武藤(9番)は3節のハノーファー戦で2ゴールを決め、3-0の勝利に貢献。チームメイト、そしてサポーターにも認められる存在になり、日本代表のワールドカップ2次予選に臨む。写真:Gett Imges

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