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【指揮官インタビュー】マッシモ・フィッカデンティ(FC東京監督)|先制した16試合で15勝。抜群の勝率を誇る秘密とは?

カテゴリ:Jリーグ

片野道郎

2015年08月27日

「常に長所や持ち味を引き出すことを念頭に置いて指揮している」

チームの持ち味や特長を引き出し、競争力のあるチームを築き上げるのが「フィッカデンティ流」。2年目を迎えた指揮官の下で、チームは着実に成長を遂げている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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――フィッカデンティ監督が理想とするチームは、どんなチームなのでしょう。今のFC東京はそれにどこまで近づいていますか?
 
「理想のチームというのは存在しません。私はこれまで様々な特徴を持ったチームを指揮してきましたが、常にそれぞれの長所や持ち味を引き出すことを念頭に置いています。基本とするシステムは4-3-3ですが、常にそれがチームにとってベストの選択だとは限らない。その場合は異なるシステムで戦うことで、より力を引き出すことを考えます。
 
今このチームが複数のシステムを使い分けているのもそのためです。私はここまでの仕事に満足しています。勝利を手に入れる大きなチャンスを掴んでいるわけですから。勝利というのはタイトルということだけではありません。
 
これまでの積み重ねによって競争力の高いチームを築き上げるということ自体が、ひとつの勝利ですからね。タイトルを手に入れるためには、それに相応しいチームを築き上げなければならない。そちらのほうが先なのです」
 
――昨シーズンは終盤戦で大きく崩れてしまいました。今シーズン同じことを繰り返さないためには?
 
「昨シーズンは一番大事なところで、平山をはじめ重要な戦力を故障で失うという不運がありました。その後、仙台、大宮と内容的には十分勝っていた試合を0-1で落としたのが響いた。それがなければ5~6ポイントを上積みして、トップ3とは言いませんがトップ5には入っていました。
 
でもそのことは記憶に残しておけばそれでいい。今シーズンはよりコンスタントに結果を積み重ねて来ています。故障者の多さはやはり悩みの種ですが、ここまではよく反発してその穴を埋めてきた。チームがメンタル的にも成長して、自分たちの能力に強い自信と自覚を持っている証拠だと思います」
 
 
取材・文●片野道郎(ジャーナリスト/翻訳家)
 
PROFILE
マッシモ・フィッカデンティ
1967年11月6日生まれ、イタリア中部のフェルモ出身。現役時代はMFで、ヴェローナやトリノなどに在籍。引退後の2001年に指導者となり、古巣のヴェローナやレッジーナ、ピアチェンツァなどの監督を歴任。10-11シーズンにはセリエAのチェゼーナで長友佑都を指導した。11年から率いたカリアリでは解任・再登板・解任とオーナーに振り回され、これといった結果を残せなかったが、組織構築には定評がある。14年1月から現職。
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