【指揮官インタビュー】マッシモ・フィッカデンティ(FC東京監督)|先制した16試合で15勝。抜群の勝率を誇る秘密とは?

カテゴリ:Jリーグ

片野道郎

2015年08月27日

「先制した16試合で15勝しているのは、成長を示す重要な事実」

各セクションの距離感とバランスの良さは、チームを機能させるうえで重要な要素。それが実行できた第2ステージ・7節のG大阪戦では、縦パスを許さず、セカンドボールをことごとく回収した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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――G大阪戦では常にタイミングよくプレッシャーをかけて相手に危険な縦パスをほとんど許さず、またセカンドボールもほとんど拾えていましたよね。
 
「それは各セクションの距離感とバランスが良かったからです。チームの重心が高いか低いかにかかわらず常に陣形をコンパクトに保っていた。前からプレスをかける時には最終ラインも素早く押し上げるから、前線がかわされても相手にスペースを与えず、プレッシャーをかけ続けることができました」
 
――攻守の切り替えのスピードも際立っていました。自陣深いところでのボール奪取から一気に4人がスタートを切ってカウンターアタックを決めた決勝ゴールはその典型だったと思います。
 
「あの場面ではボールを奪った瞬間から、ふたりのFWだけでなく米本、羽生というふたりのMFもすぐにスタートを切りました。4対3の数的優位を作り出すことができたのは、彼らふたりの動きがあったからです」
 
――相手に押し込まれた状況でも、守るだけでなく奪った後の攻撃を常に意識していたからこそ、ああした動きができたわけですよね。
 
「それが私のサッカーのコンセプトですから」
 
――ここまでの24試合を見ると、先制した16試合のうち15試合で勝利している一方、先制された8試合で逆転勝ちは2度しかありません。この事実をどう読めばいいでしょうか?
 
「一旦リードした後は試合をしっかりコントロールできているけれど、守りを固めた相手を崩すのには多少の困難を抱えている、ということですね」
 
――一方、一旦リードした後に試合のリズムを落としたり、攻撃で無理をせず危険な形でのボールロストを避けたりといったゲームコントロールはすごく練れていると思いました。
 
「それは選手たちと一番話をするテーマのひとつですからね。試合の後、様々な状況や場面をチームと一緒に見直して、練習の中で修正するということをずっと続けてきました。1試合を通して時速100キロメートルで走り続けることはできません。得点状況だけでなく、試合の流れの中で精神的優位に立っている時にどのように振る舞うか、相手が攻めてきた時にそのリズムをどう断ち切り、こちらのリズムに持ち込むかといったことを考えながら戦うことが重要です。
 
今シーズンの我々はその点で大きく進歩しました。もちろん常にというわけにはいきませんが、試合を自分たちの流れに持ち込んで、自分たちのペースで戦うことができるようになった。先制した16試合で15勝しているというのは、チームの成長を示す非常に重要な事実です。戦術的にも結果の面でも試合を自分たちの狙った流れに引き込んでいるということですからね」

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