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【バイタルエリアの仕事人】Vol.15 小野裕二|ゴールを取るために何をすべきか。変わらない優先順位とアレンジ

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年04月29日

「ここに来そうだな、とか感覚的な部分も」

ゴールから逆算して、何を最優先すべきかを判断。バイタルエリアはスペースがないぶん、味方の利き足など細かい部分にも目を配ってプレーを選択する。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 途中出場でも、スタメンでも、アタッカーである小野に求められる一番のタスクは、やはり得点に絡む仕事だろう。鳥栖ではインサイドハーフ、あるいはCFでプレー。敵陣のバイタルエリアを攻略するために、意識していることとは?

――◆――◆――

 相手もいることなので、ここにいたらこうとかっていうのは、あまりないですけど、相手のことをよく見ていますね。相手がどこにポジションをとっているのかとか、相手と味方の位置を見たり。あとは全部が全部、自分がボールを受けられるわけではないので、ボールを受けられない時にどういう動きをするのかを考えたりしています。僕がスペースを作ることで、誰かがボールを受けて、そのあとにもう一回、自分が受けに行けるようにするにはどうすればいいか。そういうことを考えて、プレーしています。ここに来そうだな、とか感覚的な部分もありますね。
 
 細かい部分を考慮して、判断するようにもしています。この選手が持った時はここに動きだそうとか。右足、左足、どっちが得意なのか、右だったらここに蹴れるな、といった感じですね。逆に、僕がボールを持った時に、この選手だったら、ここに届きそうだからここに蹴ってみるか、この選手だったら、足もとに早くつけてあげたほうがやりやすいだろうなとか。バイタルエリアはスペースがないぶん、そういう細かい部分は大事になってくると思います。

 自分の中で、プレー選択の優先順位があります。裏に抜けてそこで一発でパスを受けて、ゴールに直結するプレーができるのであれば、それをやらなければいけない。そういう動き出しがあるから、相手の陣形に間も空いてきますし。サイド攻撃でも、中に積極的にボールを入れることで、相手は中を締めるから外が空いてくる。ゴールを取るために何をしなければいけないか、どうすべきか。その優先順位は変わらなくて、ゴールを奪うまでの過程にちょっと変化を加えたり、順番を入れ替えたりといったことは意識していますね。

※後編に続く。次回は4月30日に掲載予定です。

取材・構成●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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