学びたいという人には教えてあげようよ、という議論の中から出てきたもののひとつが、YouTubeの『岡田メソッドTV』
――コロナ禍の状況でなければ、岡田メソッドを学びたいというコーチが海外から集まってくることも起こり得ますね。
「ただ、僕らは岡田メソッドをライセンス化して、勉強会をするようなところまでは考えていなくて。それではまるで日本サッカー協会のライセンスに対抗しているようだし。そんなことをしていいのだろうか、大したものではないのに、という話をみんなでしています。
僕が日本サッカー協会にいたときそうだったのですが、メソッド的なものを作りたいという思いは、多くの人が持っていたんです。しかし、協会の技術委員会はいろいろな考え方の人たちが集まっているから、どうしてもコンセンサスをまとめる形になる。そうなると、当たり障りのないものになってしまうこともあるわけです。
でもうちのクラブでは、僕が『こうだ』と決めたらそれに決まるので、とがったものができる。いろいろなクラブが、それぞれにとがったものを作って、個性のある選手が出てくる。そういうのがいいんじゃないかと僕は思うんです。
僕たちだけがすばらしいだなんて、そんなことは全然、思っていないんですよ。だから、僕らがオフィシャルのコーチングスクールのようなものをやるのは、何か違うんじゃないかという気がします。だけど、学びたいという人には教えてあげようよ、という。そういう議論の中から出てきたもののひとつが、YouTubeの『岡田メソッドTV』なんです」
取材・文●大中祐二(フリーライター)
「ただ、僕らは岡田メソッドをライセンス化して、勉強会をするようなところまでは考えていなくて。それではまるで日本サッカー協会のライセンスに対抗しているようだし。そんなことをしていいのだろうか、大したものではないのに、という話をみんなでしています。
僕が日本サッカー協会にいたときそうだったのですが、メソッド的なものを作りたいという思いは、多くの人が持っていたんです。しかし、協会の技術委員会はいろいろな考え方の人たちが集まっているから、どうしてもコンセンサスをまとめる形になる。そうなると、当たり障りのないものになってしまうこともあるわけです。
でもうちのクラブでは、僕が『こうだ』と決めたらそれに決まるので、とがったものができる。いろいろなクラブが、それぞれにとがったものを作って、個性のある選手が出てくる。そういうのがいいんじゃないかと僕は思うんです。
僕たちだけがすばらしいだなんて、そんなことは全然、思っていないんですよ。だから、僕らがオフィシャルのコーチングスクールのようなものをやるのは、何か違うんじゃないかという気がします。だけど、学びたいという人には教えてあげようよ、という。そういう議論の中から出てきたもののひとつが、YouTubeの『岡田メソッドTV』なんです」
取材・文●大中祐二(フリーライター)