「リーグ全体で採用することで競技力の向上を」
サッカーの現場にいて、デジタル技術の進歩は肌で感じている。トラッキングデータも、もはや「日常的に確認することが当たり前になった」というのが高山強化部長の実感だ。
「実際、目で見た印象と出てきた数字の印象で大きな開きはあまり感じません。ですが、指導陣が選手に説明する際、印象で伝えるのとデータを示したうえで伝えるのとでは説得力が違ってきます」
トラッキングデータを説得材料として用いることができる点では、GPSタイプもAIタイプも変わらない。ポイントはそのデータの使いようだ。
「一定の条件設定で出てくるGPSタイプのデータは、例えば選手獲得の際の指標としても使えます。逆に柔軟に設定を変えられるAIタイプのデータは、より詳細な個々の評価に役立つ。デジタル技術が進化してできることが増えたぶん、選手の長所も短所もより把握した状態で判断できるようになってきました。これまでの断片的な情報の中で判断してきた頃より、より正確な判断がしやすくなっているのかもしれません」
根拠となる重点指標を定めて判断し、結果が伴うか伴わないかをまた判断。それをフィードバックしてまた指標を変えて試して……。その繰り返しで判断の精度を上げていく。
「ですから新たな指標を増やしてくれるCoach160は今後、使い方次第でとても有用になりうると思っています。もっとも理想的なのはGPSタイプとの併用かと。使用目的に応じて使い分けやカスタマイズができていけば、いろんな可能性を生み出せる広がりを感じます」
客観的なデータが取得できるというCoach160。そして高山強化部長が考えるのは、「リーグ全体での採用」だ。
「山形だけでなく、リーグ全体でCoach160を採用して全試合でデータが取得されるようになると、強化面だけでなく、ファンの方々にも新しいデータを見る視点が増えるはずです」
現在、J1ではリーグ主導でAIタイプのトラッキングシステムが導入されているが、J2以下はまだ導入されていない。その理由はやはり設備投資に費やすだけの予算が設けられないというのが大きい。しかしCoach160ならそのハードルは確実に低くなる。
「全クラブに配備されることで、これまでにないデータが取得できるようになり、戦い方にも大きな影響が出てくると思います。相手チームのデータを取得できるぶん、我々のデータも相手に知られることになりますが、それが競技力の向上につながることであれば、J2はもちろん、ひいては日本サッカーの実力の底上げにつながってくるのは間違いないんじゃないでしょうか。少なくとも、我々としてはそうなったら大歓迎ですね」
リーグを戦うチームの強化はもちろん、個々の子細な評価、NeurOlympicsなどの脳ベースの評価と連携しての人材発掘や育成、ファン向けのトラッキングデータに提供など様々な可能性がある。取得できる膨大なデータをどう使いこなすかで、画期的な戦術をもって劇的に成績を伸ばすチームも現れるかもしれない。もちろん、トラッキングシステムだけがサッカーだけではない。だが、Coach160を巡る話を聞いていると、それだけの魅力、それだけの可能性を秘めているのもまた事実だ。
取材・文●伊藤 亮
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Coach160に関するお問い合わせは共同通信デジタルまで
https://corp.kyodo-d.jp/service/sports/data/#anc
共同通信デジタルでは、Coach160以外にも、認知診断のNeurOlympics(ニューロオリンピクス)など様々なスポーツテックを扱っており、1月24日には「 欧州サッカーにおける認知スキル」と題した認知診断NeurOlympicsの欧州サッカークラブでの導入事例などを紹介するウェビナーも開催する
ウェビナーのお申し込みはこちら
https://zoom.us/webinar/register/8316401554889/WN_yE0cWGnGRHeiM9KUXHt9fw
「実際、目で見た印象と出てきた数字の印象で大きな開きはあまり感じません。ですが、指導陣が選手に説明する際、印象で伝えるのとデータを示したうえで伝えるのとでは説得力が違ってきます」
トラッキングデータを説得材料として用いることができる点では、GPSタイプもAIタイプも変わらない。ポイントはそのデータの使いようだ。
「一定の条件設定で出てくるGPSタイプのデータは、例えば選手獲得の際の指標としても使えます。逆に柔軟に設定を変えられるAIタイプのデータは、より詳細な個々の評価に役立つ。デジタル技術が進化してできることが増えたぶん、選手の長所も短所もより把握した状態で判断できるようになってきました。これまでの断片的な情報の中で判断してきた頃より、より正確な判断がしやすくなっているのかもしれません」
根拠となる重点指標を定めて判断し、結果が伴うか伴わないかをまた判断。それをフィードバックしてまた指標を変えて試して……。その繰り返しで判断の精度を上げていく。
「ですから新たな指標を増やしてくれるCoach160は今後、使い方次第でとても有用になりうると思っています。もっとも理想的なのはGPSタイプとの併用かと。使用目的に応じて使い分けやカスタマイズができていけば、いろんな可能性を生み出せる広がりを感じます」
客観的なデータが取得できるというCoach160。そして高山強化部長が考えるのは、「リーグ全体での採用」だ。
「山形だけでなく、リーグ全体でCoach160を採用して全試合でデータが取得されるようになると、強化面だけでなく、ファンの方々にも新しいデータを見る視点が増えるはずです」
現在、J1ではリーグ主導でAIタイプのトラッキングシステムが導入されているが、J2以下はまだ導入されていない。その理由はやはり設備投資に費やすだけの予算が設けられないというのが大きい。しかしCoach160ならそのハードルは確実に低くなる。
「全クラブに配備されることで、これまでにないデータが取得できるようになり、戦い方にも大きな影響が出てくると思います。相手チームのデータを取得できるぶん、我々のデータも相手に知られることになりますが、それが競技力の向上につながることであれば、J2はもちろん、ひいては日本サッカーの実力の底上げにつながってくるのは間違いないんじゃないでしょうか。少なくとも、我々としてはそうなったら大歓迎ですね」
リーグを戦うチームの強化はもちろん、個々の子細な評価、NeurOlympicsなどの脳ベースの評価と連携しての人材発掘や育成、ファン向けのトラッキングデータに提供など様々な可能性がある。取得できる膨大なデータをどう使いこなすかで、画期的な戦術をもって劇的に成績を伸ばすチームも現れるかもしれない。もちろん、トラッキングシステムだけがサッカーだけではない。だが、Coach160を巡る話を聞いていると、それだけの魅力、それだけの可能性を秘めているのもまた事実だ。
取材・文●伊藤 亮
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Coach160に関するお問い合わせは共同通信デジタルまで
https://corp.kyodo-d.jp/service/sports/data/#anc
共同通信デジタルでは、Coach160以外にも、認知診断のNeurOlympics(ニューロオリンピクス)など様々なスポーツテックを扱っており、1月24日には「 欧州サッカーにおける認知スキル」と題した認知診断NeurOlympicsの欧州サッカークラブでの導入事例などを紹介するウェビナーも開催する
ウェビナーのお申し込みはこちら
https://zoom.us/webinar/register/8316401554889/WN_yE0cWGnGRHeiM9KUXHt9fw