40　中村　駿　６
この日はキッカーを務めて再三いいボールを供給。東京を圧倒する一因となっていた。前との　ボランチ同士または中盤4人のバランスはこれまでどおり非常によかった。

８　杉本太郎　６（70分OUT）
ドリブルなど個人技に冴えた志知との左サイドのコンビが特に前半、東京にとっての脅威となっていた。中で合えば1点というところまでは崩せていた。

FW
37　金森健志　6.5（81分OUT）
２ライン間に位置どり機を見て小気味いい動きで仕掛けていく積極性が光った。開始早々の４分、12分と次々にシュートを放ち、受け身になる東京に対して得点の匂いを漂わせていた。

９　フアンマ・デルガド　６（81分OUT）
大柄な体格を活かして安部からボールを奪ったり、遠目から威力のありそうなミドルシュートを放つなど力強いプレーが目を見張った。
 

交代出場
FW
17　渡　大生　5.5（64分IN）
比較的早い時間帯からピッチに入れたがシュートは１本のみ。最終盤に森重が脇腹を痛めた際に接触があったが渡には影響なし。

MF
19　田邉草民　６（70分IN）
古巣の味スタで躍動。途中から左右のサイドハーフでプレーし、持ち前の個人技術をアクセントとなっていた。77分にはエリア内に絶好の浮き球を落としフアンマの反応を誘った。

MF
25　北島祐二　─（81分IN）
田邉を右に移し、左サイドハーフで途中出場。キッカーを務めていることからもわかるように技術面の信頼が高いことは明らか。終盤１点を獲るためのジョーカーとして機能。

FW
10　城後　寿　─（81分IN）
後半アディショナルタイムにセンターサークルからの長い距離を運んだ場面では場内が色めき立った。やはりこの男のカリスマ性には代えがたいものがある。

監督
長谷部茂利　6.5
川崎を撃破するなど輝かしい勝利を含めて８位でシーズンを終えたことは立派。この試合も無得点の引き分けではあったが福岡らしさは十二分に表現していた。ホーム最終戦だった前節と選手をある程度入れ替え全員で戦う姿勢を示しながら９位の東京を相手に判定勝ちとも言える内容でタイムアップの笛を聞き、あらためて自信となったはず。来季いっそうの飛躍が期待される。

※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●後藤　勝（フリーライター）

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