プロ分析官がオマーン戦を展望。“大迫か古橋か”問題にも鋭く切り込む

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年11月14日

もし私が日本を分析するとすれば…

オマーン戦では累積警告で出場停止になる守田。代役は誰が務めるかは注目だ。(C)JFA

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 もし私が日本を分析するとすれば、今回はアウェーですし、移動もあって準備期間がないなかですから、システム、人においてはそんなに変えてこないだろうと予測します。

 両ウイングの立ち位置と3センターハーフのボールの関わり方が、日本の攻撃のカギになる。オマーンが再び中盤をダイヤモンド型にするなら、サイドハーフで日本のインサイドハーフに自由を与えないようにして、中に入ってくる南野選手にはアンカーが対応し、ウイングの伊東選手へボールを渡さないようにという話をするでしょう。

 一方で、今回は守田選手が累積警告で出場できないので、誰が出てくるかも考えます。柴崎岳選手をそのまま当て込むか、鎌田大地選手か、ベトナム戦でも途中から起用されていた原口元気選手あたりを想定しますね。

 システムは4-3-3が考えられますが、遠藤航選手と田中選手のダブルボランチにして鎌田選手をトップ下に起用する4-2-3-1も考えられます。後者に対しては前回対戦で十分準備できているので改めてになりますが、両方に対処できるように用意するでしょう。

 日本代表からすると、それをどう上回るか。3センターかダブルボランチか。守田選手の代役は柴崎選手が良いのか、別の選手か。中4日の移動を含めて疲労感はどうか。ベンチやベンチ外を含めてベトナム戦に出なかった選手たちとコミュニケーションをとりつつ、それでも何か変えてくる可能性は低いかもしれませんが、英断に注目したいと思います。

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横浜ではJ1優勝も経験しているアナリストの杉崎健氏。Twitter(https://twitter.com/suzakken)やオンラインサロン(https://community.camp-fire.jp/projects/view/356767)などでも活動中。

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【著者プロフィール】
杉崎健(すぎざき・けん)/1983年6月9日、東京都生まれ。Jリーグの各クラブで分析を担当。2017年から2020年までは、横浜F・マリノスでチームや対戦相手を分析するアナリストを務め、2019年にクラブの15年ぶりとなるJ1リーグ制覇にも大きく貢献した。現在は「日本代表のW杯優勝をサポートする」という目標を定め、プロのサッカーアナリストとして活躍中。

◇主な来歴
ヴィッセル神戸:分析担当(2014~15年)
ベガルタ仙台:分析担当(2016年)
横浜F・マリノス:アナリスト(2017年~20年)

◇主な実績
2017年:天皇杯・準優勝 
2018年:ルヴァンカップ・準優勝 
2019年:J1リーグ優勝
 
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