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いきなり部員の半数が退学も…プロジェクト開始3年で県予選決勝まで登り詰めた相生学院高の紆余曲折

カテゴリ:高校・ユース・その他

加部 究

2021年11月10日

決勝戦は不可解なジャッジで明暗…だが選手たちは涙を拭き自責を追求した

決勝は滝川二の前に敗れたが、選手たちは自らに敗因を求め前を向いた。(C)TAMURA PHOTO

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 選手権兵庫県予選の決勝で、明暗を分けたのはレフェリーの不可解なジャッジだった。大会が始まる前に審判部は「ハンドの判定」について入念な説明を施し「バンザイをしているような姿勢でも、明確に阻止しようという意図が見えなければ取らない」と宣したそうだ。だが終了2分前に滝川二にPKを与えたシーンで、至近距離からのシュートが腕に当たった日高の肘は、明白に身体に密着している。
 
 一方直後の相生のクロスを滝川二のDFがエリア内でブロックした時は、肘を高く上げていた。客観的にどちらもハンドを取らないのが妥当だろうが、あまりに2つの判定基準はかけ離れていた。

 3年生が12人、相生の選手たちは、数えきれる程度の応援団の前で号泣した。だが涙を拭くと、彼らは自責を追求し始めた。

「オレたちが2点を取れば勝てていたんだ」
 そして今は総監督に立場を変えた上船が、特に最上級生たちに向けて言った。
「いろいろあったけれど、みんながこのプロジェクトを正解にしてくれた。永遠のナイスゲーム!」

 ドイツでプレーした現役時代から指導者に転身したサッカー人生を通して、上船にはこれほど至福を覚えた試合の記憶はない。(文中敬称略)

取材・文●加部 究(スポーツライター)
 
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