ヴェンゲル政権時代のアーセナルでGKコーチを15年務めたジェリー・ペイトンを監督に迎える
今年2月、チームは清水エスパルスを天皇杯制覇などに導いたゼムノビッチ・ズドラブコを監督に迎えていた。ところが2か月後にはカマタマーレ讃岐のオファーを受けて転籍。しかしその直前に上船は、偶然家族旅行に来ていたジェリー・ペイトンと淡路島で遭遇する。元アイルランド代表GKでワールドカップやEUROにも出場し、引退後はアーセン・ヴェンゲル指揮下で黄金時代のアーセナルで15年間もGKコーチを務めた経歴の持ち主だった。話は弾み恵まれた環境を確認したペイトンは、ゼムノビッチの後任のオファーを快諾。チームに新しい風を吹き込んだ。上船はベテラン監督の姿に感心しきりだった。
「常にポジティブな発言しかしない。試合の流れを読む力がケタ外れで、結果を出させて自信をつけさせていくことを大切にしている」
淡路島に住み込んだペイトンは、上船と連日何時間も話し込み、一方で選手たちが農作業の手伝いなどに出かければ、笑顔で一緒に汗を流した。
プロジェクトをスタートして3年目で、早くも福井悠人が讃岐の一員としてJ3でもプレーするようになった。相生ではチームとしての結果より個の育成を主眼とするため、福井は選手権予選が始まっても讃岐でトレーニングを続け、相生に合流するのは試合前日だった。だがそれでも選手権予選では、別格の創造性を見せてチームを勝利に導いて来た。また3年次にはJクラブへの練習参加を繰り返し、非常に高い評価を得ている日高も卒業後は欧州へ旅立つプランを固めつつある。
淡路島に住み込んだペイトンは、上船と連日何時間も話し込み、一方で選手たちが農作業の手伝いなどに出かければ、笑顔で一緒に汗を流した。
プロジェクトをスタートして3年目で、早くも福井悠人が讃岐の一員としてJ3でもプレーするようになった。相生ではチームとしての結果より個の育成を主眼とするため、福井は選手権予選が始まっても讃岐でトレーニングを続け、相生に合流するのは試合前日だった。だがそれでも選手権予選では、別格の創造性を見せてチームを勝利に導いて来た。また3年次にはJクラブへの練習参加を繰り返し、非常に高い評価を得ている日高も卒業後は欧州へ旅立つプランを固めつつある。