「競争が激しくなることを願っています」(手倉森監督)。
押し込む時間帯が長かった試合内容とチャンスの数を考えれば、大量得点による勝利ができてもおかしくなかった。
ただ、シンガポール相手に、終始押し込みながらもスコアレスドローという失態を演じたA代表とは異なり、若き日本代表は確実にチャンスを決め、不用意な失点も与えず、来年1月に控える最終予選で最も必要とされる“結果”を手にしたのだ。
全員守備・全員攻撃、攻撃の優先順位、守備での約束事、柔軟性と割り切りの戦術の使い分け……。手倉森ジャパンを表わすキーワードにおいて、今回のコスタリカ戦を見る限り、早急に改善・修正すべき問題点は見当たらないと言っていい。
そうしたなかで、遠藤や岩波、野津田、浅野、櫛引など、常連組は期待どおりのプレーを披露した。そして金森だけでなく、喜田拓也や井手口陽介、前田直輝など、1次予選には招集されていなかった選手たちも、躍動感溢れるプレーでそれぞれの特長を出し、チームの可能性を広げる活躍を見せた。
試合前日の公式会見で、「1次予選以降、選手はそれぞれのクラブで自分磨きをしてきた。それに対して今、どのレベルにあるのかを知れるゲームになるだろう」と語っていた手倉森監督も、たしかな満足を得られたに違いない。隣に座る遠藤は「明日はしっかり結果を残して、層の厚さを示せればと思っています」と意気込みを口にしていたが、その言葉どおりの戦いぶりだったと言えよう。
最終予選まで残された時間はあと半年だが、依然として競争原理は働いている。それはすなわち、チームとしての伸びしろがあるということだ。
戦術的な枠組みはほぼ固まっており、その強度は着実に増してきている。チームコンセプトの浸透に不安はない。あとは、どれだけ上積みしていけるか。
「競争が激しくなることを願っています」(手倉森監督)
最終予選まで、U-22代表としての主だった活動は数回のキャンプのみ。だからこそ、普段のJリーグにおける候補者たちのさらなる奮闘と成長、アピールからは目が離せない。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
ただ、シンガポール相手に、終始押し込みながらもスコアレスドローという失態を演じたA代表とは異なり、若き日本代表は確実にチャンスを決め、不用意な失点も与えず、来年1月に控える最終予選で最も必要とされる“結果”を手にしたのだ。
全員守備・全員攻撃、攻撃の優先順位、守備での約束事、柔軟性と割り切りの戦術の使い分け……。手倉森ジャパンを表わすキーワードにおいて、今回のコスタリカ戦を見る限り、早急に改善・修正すべき問題点は見当たらないと言っていい。
そうしたなかで、遠藤や岩波、野津田、浅野、櫛引など、常連組は期待どおりのプレーを披露した。そして金森だけでなく、喜田拓也や井手口陽介、前田直輝など、1次予選には招集されていなかった選手たちも、躍動感溢れるプレーでそれぞれの特長を出し、チームの可能性を広げる活躍を見せた。
試合前日の公式会見で、「1次予選以降、選手はそれぞれのクラブで自分磨きをしてきた。それに対して今、どのレベルにあるのかを知れるゲームになるだろう」と語っていた手倉森監督も、たしかな満足を得られたに違いない。隣に座る遠藤は「明日はしっかり結果を残して、層の厚さを示せればと思っています」と意気込みを口にしていたが、その言葉どおりの戦いぶりだったと言えよう。
最終予選まで残された時間はあと半年だが、依然として競争原理は働いている。それはすなわち、チームとしての伸びしろがあるということだ。
戦術的な枠組みはほぼ固まっており、その強度は着実に増してきている。チームコンセプトの浸透に不安はない。あとは、どれだけ上積みしていけるか。
「競争が激しくなることを願っています」(手倉森監督)
最終予選まで、U-22代表としての主だった活動は数回のキャンプのみ。だからこそ、普段のJリーグにおける候補者たちのさらなる奮闘と成長、アピールからは目が離せない。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)