南葛SCは、地元地域のサッカー少年たちの受け皿としても積極的に動いている。現在、年中・年長から小学校6年生までのサッカースクールを3校展開中。さらに、アカデミーとしてU-13、U-14、U-15のジュニアユースチームが活動中だ。
「今後、Jリーグを目指していくにあたって、ユース(U-16、U-17、U-18)も必要になってきます。ですので近い将来――2023年春を目標に――作る予定です。本当は来年という考えもあったのですが、かなり慌てて作ることになるので、ここはきちんと進めさせていただきたいと」
岩本GMの構想通りに事が進めば、再来年には南葛SCにおけるスクールからトップまでの道筋が完成する。
「再来年以降にジュニアユースを卒業する子どもたちにはユースに昇格するという選択肢もできるような形にしたい。トップチームの認知度が上がるにつれ、地元の子どもたちを中心に希望者が増えてきた実感もありますので」
東京都クラブユース連盟へ加盟している南葛SCのジュニアユースは現在、高円宮杯 JFA U-15 サッカーリーグ(東京都)3部(T3)に属している。育成世代の指導はトップチームとはまた異なる難しさが伴う。
「もちろん上のカテゴリへ昇格していくことに越したことはありませんが、決してそれだけではないんです。やはりサッカーの楽しさの部分であったり、その後のサッカーキャリアに役立つことを含めて教えています。そういう意味ではトップチームが志している“ボールを大事につなぐサッカー”をいっしょに目指している感じです。これは意図しているわけではないのですが、WINGSにも通じる点で」
特に指導者同士で示し合わせているわけではないが、目指しているサッカーは図らずも同じ方向を向いているという。その理由を岩本GMは、はっきりとしたクラブの象徴があるからと感じている。
「本来であればもっと意図的にクラブのサッカーを一本化していくものなのでしょうが、偶然にも一本化されている。これは本当に『キャプテン翼』のおかげだと思います」
現在はコロナ禍ということもあり、トップ、女子、ジュニアユース各チームスタッフとの交流も思うように進めることができていないが、『キャプテン翼』の存在が救いになっているのだ。
「コロナ禍以前は月に一度ほど懇親会のようなものを開いていましたが、今はそれもできていません。例えば現在のトップチームの森一哉監督は、川崎フロンターレでは長年育成世代を指導してきて、今も自身でアカデミーを開いている。そういった知見を取り入れていくこともしていきたいです。今後運営組織が一本化することで、女子もジュニアユースもより持続的に発展していきたいですね」
進化を遂げているのはトップチームだけではない。同時に女子やジュニアユースも将来を見据えた手が次々と打たれているのだ。
では、現場では現状をどうとらえているのか。次回は現場の声を聞くことでより事情を深堀していく。
※後編に続く。次回は9月30日に公開します。
取材・文●伊藤 亮
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南葛SCをスポンサードするKLabが運営するスマートフォン向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』では、8月6日(金)より南葛SCのユニフォームがゲーム内アイテムとして登場します。
アイテムは8月6日(金)16:00~12月31日(金)23:59の期間内にアプリログインでプレゼントされるので、ぜひこの機会にゲームでも南葛SCのユニフォームをゲットしよう。
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南葛SCをスポンサードするKLabが、今季もコラボレーションキャンペーンを開催中。南葛SCの公式戦の試合結果に応じて、同社が運営するスマートフォン向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム ~』のゲーム内アイテムをプレイヤーにプレゼントする。
プレゼント内容は、南葛SCが勝利すれば「夢球×5」、勝利以外であれば、「コイン×28,300」となっている。さらに、勝利の際は「夢球×5」に加え、南葛SCが入れた得点分の夢球も配布される。南葛SCを応援して、アイテムをゲットしよう。
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