同じ立場ではないが、同じステージで共に戦うオリンピックは誰もがプロ意識を持って戦わなければならない
僕らは他スポーツに甘く、自分たちサッカーには厳しくなってしまう。
それはもっと上を目指すため。もっと魅力を発信するために、もっと真の強さが必要なのだと思う。
サッカー界は、「自分に厳しく人にも厳しい」。
一方スポーツ界を見る時の目は「自分に厳しく人に優しい」の精神だ。
400mリレー男子決勝。
良い準備をしたと言うが、良い準備をしていたら負けない。これはサッカーについても言えるが、結果から逆算した準備は果たしてどうだったのか?
サッカーでは選手が「楽しかったけど…」と言いつつ泣いていた。それは「準備が楽しかった」という失敗だ。準備は苦しく居心地が良くてはいけないということだ。
それはもっと上を目指すため。もっと魅力を発信するために、もっと真の強さが必要なのだと思う。
サッカー界は、「自分に厳しく人にも厳しい」。
一方スポーツ界を見る時の目は「自分に厳しく人に優しい」の精神だ。
400mリレー男子決勝。
良い準備をしたと言うが、良い準備をしていたら負けない。これはサッカーについても言えるが、結果から逆算した準備は果たしてどうだったのか?
サッカーでは選手が「楽しかったけど…」と言いつつ泣いていた。それは「準備が楽しかった」という失敗だ。準備は苦しく居心地が良くてはいけないということだ。
日本の短距離界は世界だったのか?
プロフェッショナルだったのか?
走った彼らを見ると、攻めた結果がこうであったという理由は、何処にも通用しないという顔をしていた。「努力をしたから許してくれ」なんて口が裂けても言えないだろう。
彼らは責任を感じていた。自分たちの実力のなさと情けなさをレース直接後、正直に言葉で出していた。
実況、解説はプロだった。日本のバトンミスが起こった直後、イギリスが良いと切り替えた。イタリアが金を取り、イギリスが銀であった(イギリスは1走選手のドーピング陽性反応により失格となる可能性あり)。
同じ日にサッカーが完敗し、陸上400mリレー決勝で日本はバトンが繋がらず山縣、桐生、小池選手がバトンを持って走る姿が見られず、どちらもメダル獲得はならなかった。
これはチームの敗戦であり、個人は成長したが、チームとして戦えなかった。それはオフ・ザ・ピッチの話ではなくグラウンドの中でのことである。
その日は金メダルも生まれた。
空手男子形で沖縄出身の喜友名諒選手が金メダルを獲得。女子バスケは格上のフランスに点差をつけて決勝進出を決め、銀メダル以上を確定させた。卓球男子団体は水谷の活躍もあって韓国に勝ち、サッカーとは逆にしっかり銅メダルを掴み取って東京オリンピックで力を見せつけた。
「これもスポーツ」と言った多田選手。この世界は学校体育の延長ではない。
順位をつけてはいけないと敎育しようとする日本の体育は、競走を手を繋いでゴールさせようとしている。これはスポーツの精神への冒涜であり、あってはいけない。
この考え方が肝心な局面で勝てないことに繋がってしまう。「これもスポーツ」と負けて言わないためにも、もっと強い精神を持たなければならない。強い気持ちで心を鬼して教える立場も習う立場も取り組まなければならないのだ……。
そして勝っても負けても感謝する。最高の選手は勝って感謝し、勝って恩返しする。そして多くを語らず、次の試合の準備を勝った直後からする。それができなくなったら引退する。
厳しい世界だからこそ周りは感動する。
オリンピックにはアマチュアスポーツもあり、プロスポーツもある。マイナースポーツ、メジャースポーツも存在する。
同じ立場ではないが、同じステージで共に戦うオリンピックは誰もがプロ意識を持って戦わなければならない。それはどんな環境であれ、全力を尽くして戦う姿は人を感動させる。
日本は東京で、27個の金メダル、14個の銀メダル、17個の銅メダルを獲得した。東京で獲った「過去最高数」の一つひとつのメダルにおめでとう! そしてありがとう!!
サッカー界は、ワールドカップ予選へと繋がっていく!
2021年8月14日
三浦泰年
プロフェッショナルだったのか?
走った彼らを見ると、攻めた結果がこうであったという理由は、何処にも通用しないという顔をしていた。「努力をしたから許してくれ」なんて口が裂けても言えないだろう。
彼らは責任を感じていた。自分たちの実力のなさと情けなさをレース直接後、正直に言葉で出していた。
実況、解説はプロだった。日本のバトンミスが起こった直後、イギリスが良いと切り替えた。イタリアが金を取り、イギリスが銀であった(イギリスは1走選手のドーピング陽性反応により失格となる可能性あり)。
同じ日にサッカーが完敗し、陸上400mリレー決勝で日本はバトンが繋がらず山縣、桐生、小池選手がバトンを持って走る姿が見られず、どちらもメダル獲得はならなかった。
これはチームの敗戦であり、個人は成長したが、チームとして戦えなかった。それはオフ・ザ・ピッチの話ではなくグラウンドの中でのことである。
その日は金メダルも生まれた。
空手男子形で沖縄出身の喜友名諒選手が金メダルを獲得。女子バスケは格上のフランスに点差をつけて決勝進出を決め、銀メダル以上を確定させた。卓球男子団体は水谷の活躍もあって韓国に勝ち、サッカーとは逆にしっかり銅メダルを掴み取って東京オリンピックで力を見せつけた。
「これもスポーツ」と言った多田選手。この世界は学校体育の延長ではない。
順位をつけてはいけないと敎育しようとする日本の体育は、競走を手を繋いでゴールさせようとしている。これはスポーツの精神への冒涜であり、あってはいけない。
この考え方が肝心な局面で勝てないことに繋がってしまう。「これもスポーツ」と負けて言わないためにも、もっと強い精神を持たなければならない。強い気持ちで心を鬼して教える立場も習う立場も取り組まなければならないのだ……。
そして勝っても負けても感謝する。最高の選手は勝って感謝し、勝って恩返しする。そして多くを語らず、次の試合の準備を勝った直後からする。それができなくなったら引退する。
厳しい世界だからこそ周りは感動する。
オリンピックにはアマチュアスポーツもあり、プロスポーツもある。マイナースポーツ、メジャースポーツも存在する。
同じ立場ではないが、同じステージで共に戦うオリンピックは誰もがプロ意識を持って戦わなければならない。それはどんな環境であれ、全力を尽くして戦う姿は人を感動させる。
日本は東京で、27個の金メダル、14個の銀メダル、17個の銅メダルを獲得した。東京で獲った「過去最高数」の一つひとつのメダルにおめでとう! そしてありがとう!!
サッカー界は、ワールドカップ予選へと繋がっていく!
2021年8月14日
三浦泰年