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「ミランに切り捨てられ、ユーベに振られて…」ドンナルンマ移籍の舞台裏を移籍専門記者が明かす

カテゴリ:移籍情報

片野道郎

2021年07月19日

「ライオラの助言を受けて決断した」

代理人のライオラはドンナルンマを移籍させるべく説得を重ねた。(C)Getty Images

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片野氏:まだミラン残留の線も捨ててなかったドンナルンマとライオラは、いわばチキンレースに負けたわけですね。ジャンルカ(ディ・マルツィオ記者)は数か月前に、「今のミランは情には流されない、冷徹な経営体制を貫いている」と話してくれましたが、まさにそれを象徴するような事案です。
 
ディ・マルツィオ記者:そうだね。この時点でもう、ドンナルンマとライオラには移籍しか選択肢がなくなった。ただ、そもそも移籍を検討していたのは事実だったからね。ドンナルンマは家族やライオラとキャリアについて議論した末、「ミランというコンフォートゾーンから外に飛び出して、成長の機会を求める時が来た」と考えたようだ。とくにライオラは、「ミランには来シーズン以降も安定してチャンピオンズ・リーグ出場権を維持できる保証がない、今回もギリギリだったわけで(20-21シーズンは5位転落もありえた最終節に2位が確定)、クラブのプロジェクトから見てもここからさらに強くなるかどうかは分からない」と説得した。さらに、「ミランは自分の家のように快適すぎる環境であり、このままではさらなる成長は望めない、世界のトップに立つためには大人になった今こそ外に飛び出すべきだ」とも意見した。ドンナルンマもその助言を受け入れて、移籍を決めた。
 
片野氏:ドンナルンマは22歳の若さにしてヨーロッパで3本の指に入るキーパーであり、ミランとは契約切れだったので移籍金はゼロ。年俸は高いものの(PSGでは1200万ユーロを受け取る予定)、いわば超優良物件です。そんなドンナルンマの買い手がなかなか付かないということ自体、ちょっと考えられないことですよね。
 
ディ・マルツィオ記者:あんなに若くて実力も超一流のドンナルンマが、フリーになるのに買い手がなかなか見つからなかったわけだからね。何もそれは、ドンナルンマだけじゃない。どのクラブも、移籍金を払うどころか、新たに選手を獲得して人件費が上乗せされることすら避けたいと考えている。そのくらい、どこも財政難が深刻だということだよ。例外はオーナーが金満のPSG、チェルシー、マンチェスター・シティ、そしてプレミアリーグ勢だけさ。
 
インタビュー●片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年7月1日号から加筆修正して転載
 
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