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ロンドン五輪3位の韓国を指導。池田誠剛フィジコが明かす五輪コンディショニングの肝とは?「今回は日本ほど優位な国はない」

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年07月16日

「今回は日本ほど優位な国はない。千載一遇のチャンスを最大限生かして、ぜひ金メダルを取ってほしい」

ホンジュラス戦では、後半にやや失速したものの前田(写真)ら交代選手の躍動で3-1と勝ち切った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 こうした成功体験から特に言えることは、(1)大会前に確固たるフィジカルのベースを作ること、(2)選手間のバラつきを作らないこと、(3)サブ組のコンディション維持を含めた大会中のマネージメント、(4)個々の状態を把握しながらスタメン・戦術を選ぶこと……といった部分ではないだろうか。

「ただ、今回の東京五輪はロンドンの時と違って登録メンバーが18人から22人に増え、交代枠も5人。これは非常に大きなアドバンテージと言っていいでしょう。急なケガ人が出て17人でやり繰りするような事態は避けられますし、フィジカル面を考えたマネージメントはしやすくなると思います。
 
 もうひとつポイントになるのは、高温多湿下での短期決戦という部分。日本の選手はこの環境に慣れていますが、欧米の選手は順化がかなり難しい。今はコロナ禍で長期間の事前合宿もできませんでしたし、スペインのように欧州選手権が終わってすぐ来日するようなチームもある。彼らにとって日本の気候は難敵。それは日本と同組のフランスやメキシコにも言えること。アフリカ勢は高温多湿の気候に慣れているので要注意ですけど、コロナ禍での厳しいバブルでストレスを感じるはず。そう考えると、今回は日本ほど優位な国はない。この千載一遇のチャンスを最大限生かして、ぜひ金メダルを取ってほしい。そう強く願っています」

 池田コーチが指摘する通り、環境面で日本に追い風が吹いているのは間違いない。あとは森保監督らコーチ陣がしっかりとしたコンディショニングやマネージメントをして、最大6試合で同じレベルの力を出せる状態を維持できるかだ。そこに全てがかかっていると言っても過言ではない。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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