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来季浦和内定の流経大DF宮本優太が明かす2つの転機――高3夏の厳しい現実と曺貴裁コーチの金言

カテゴリ:大学

安藤隆人

2021年06月29日

3年次に就任した曺コーチに抱えていた悩みを打ち明ける

現在はJ2京都の指揮を執る曺氏。流経大時代には宮本の進路に関わる重要なアドバイスを送っていた。写真:滝川敏之

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 決して自分に絶望し、目標を諦めたわけではない。逆に大学4年間で必ず目標に到達してみせる。現実を直視し、受け入れられたからこそ、前に進む勇気と覚悟を手にして、大学生活をスタートさせた。

 そして大学2年の夏、右サイドバックに欠員が出たことで、彼はボランチから右サイドバックにコンバートされた。関東大学リーグ1部の後期を右サイドバックとしてレギュラーを掴んだが、チームはまさかの2部降格。こうした事態もあって、再び自分自身に疑念が湧き起こっていた。

「僕の中でサイドバックが周りから評価をされているポジションではないと思っていたんです。僕の本来の居場所はボランチだったし、『宮本はもうボランチでは使えないのか』と思われていると思ったんです。ますますプロの注目から外れていってしまっているのではないかと不安が大きくなっていました」

 だが、ここで2つ目のターニングポイントを迎える。3年になると同時に曹貴裁コーチ(現・京都サンガ監督)が就任。湘南の試合をよく見ていた宮本は、Jリーグをよく知る曹コーチに抱えていた悩みを打ち明けた。
 
「正直、僕はこのままサイドバックをやっていたら、プロへの道が閉ざされてしまうんじゃないかと思っています」

 すると曹コーチは「もちろんボランチでも戦えるけど、俺はサイドバックとしても十分に戦えると思うぞ。サイドバックをもっと追求して、Jの舞台でどっちもできる選手として戦ったらどうだ」とアドバイスを送ると、ここからサイドバックとしてのノウハウを徹底的に叩き込まれた。

 曹コーチは宮本のアップダウン能力を高く評価し、そこにサイドバックとしてビルドアップの関わり方、オーバーラップのタイミング、ポジションの取り方など細かい指導を施した。

「だんだんコツが分かってきて、練習からサイドバックとしての頭をフル稼働しながらプレーをしたことで、『俺はサイドバックとしてもやっていける』という自信を掴むことができた」
 
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