ブンデス日本勢の2014-15シーズン総括|第2弾【長谷部誠・乾貴士・大迫勇也】

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2015年05月26日

万能型FWの片鱗は覗かせた大迫。

2ライン間でボールを収め、周囲と連動して崩しに関与するなど、持ち味を発揮した大迫。新シーズンはチームの柱にと、シュテーガー監督も期待を寄せる。 (C) Getty Images

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大迫勇也(FW/ケルン)
28試合出場(先発16)・3得点・3アシスト
『キッカー』誌の平均採点:3.65
推定市場価格:200万ユーロ(14年7月)→160万ユーロ(現在)
 
 2節のシュツットガルト戦で1部初ゴールを決める好スタートを切ったが、シュテーガー監督曰く「ワールドカップに出場した影響で、開幕前のキャンプに参加できず、フィットネスが100パーセントではなかった」ため、パフォーマンスは徐々に下り坂に。
 
 巻き返したのは後半戦に入ってから。ジョーカー役として結果を残すと、ラスト7試合はすべて先発出場を果たし、最終節には2位ヴォルフスブルク相手に先制ゴールを叩き込む有終の美を飾った。
 
 大きかったのはシュテーガー監督からの厚い信頼だろう。チーム得点王のウジャーを除くFWのライバルが軒並み精彩を欠いていた事実や、大迫自身が腐らずにトレーニングに励んだ影響もあるはずだが、指揮官は辛抱強く日本人ストライカーの適応を待ち続けた。
 
 3ゴールに終わったものの、敵2ライン(DFとMF)間でしっかりとボールを収め、チームメイトと連動しながら効果的な崩しを見せるなど、万能型FWとしての片鱗は覗かせた。
 
 指揮官は「来シーズンのチームを引っ張る存在になる」と期待しており、2年目の飛躍を遂げる可能性は大きい。

文:遠藤孝輔
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