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なぜパンデミックが続くブラジルでコパ・アメリカを開催するのか? メッシやカバーニも糾弾した「馬鹿げた決定」の舞台裏【現地発】

カテゴリ:国際大会

リカルド・セティオン

2021年06月02日

メッシは友人に「最低」と…

 ブラジルの著名なジャーナリストたちは、開催反対のデモを呼び掛けている。コパ・アメリカはコロナの蔓延を増長するし、開けば、どうしてもカネが必要になるからだ。なぜコロナ対策にその資金を充てないのか。

 選手たちからも聞こえてくるのは不安ばかりだ。アルゼンチン代表のエース、リオネル・メッシは友人に「最低」と言ったというし、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニは自身のSNSに動画で「この決定がわからない。誰か説明してくれ。なぜ中止にしたいんだ。南米ではまだコロナは収まっていない」と発信している。

 ウルグアイのキャプテン、ディエゴ・ゴディンも「ブラジルでは安心してプレーできない。安心していなければいいプレーはできない」と嘆いている。ペルーのボランチ、レナト・タピアはブラジルの蔓延状況のグラフを投稿した。
 
 ブラジル国民の大半は憤っており、SNSにはコパ・アメリカに対するネガティブな投稿が溢れている。例えば、コロナウイルス状の突起の出たサッカーボールに目鼻をつけてマスコットにし、こう言わせている。

「やあ、みんな僕はコビディーニョ(コロナちゃん)、コパ・アメリカ、ブラジル大会のマスコットだよ!」

【画像】ブラジルで話題になっているマスコット「コビディーニョ」

 もしくはコパ・アメリカのロゴをもじって、「チェパ・アメリカ」と揶揄する投稿も。チェパとは変異株の意味だ。

 一体このコパ・アメリカはどこに向かうのか。しばらく状況を見守りたい。

文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。

 
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