流経大柏に3-0の勝利も「60点ぐらい」「自分としてはまだまだ」
指揮官の言葉を裏付けたのが、6節の流経大柏戦だ。その試合の週に黒田監督は選手たちに対し、「青森山田の戦い方に対して警戒をしてくる。6節目から新しい青森山田を再構築しよう」と投げ掛けたという。指揮官は「全てのスキルに対して、体力もシュートも、全てにおいてレベルアップしていかないといけない」とチームにより高いレベルを求める中で、選手たちはしっかりと勝ち切った。さらに選手たちは流経大柏戦の結果に誰もが満足せず、向上心を絶やさない。1得点・1アシストの松木は出来を「60点ぐらい」と言い切り、好プレーを見せた宇野も「自分としてはまだまだ」と自らを戒めたほどだ。
どんなに勝利を積み重ねたとしても、常に向上心を持って前に進む。そのメンタリティは過去の先輩たちと比べてもトップクラス。だからこそ、攻守両面が機能し、最高のスタートを切ったのだろう。
目標はプレミアリーグ、インターハイ、高校サッカー選手権を全て制し、1998年度の東福岡以来の高校年代3冠を達成すること。本山雅志らを擁した当時の東福岡は52戦無敗でシーズンを終えたが、青森山田は果たして――。「彼らは全て勝つつもりだし、全てのタイトルを取るつもり」(黒田監督)。この言葉を現実にするべく、チームは慢心せずに全力で走り続ける。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
目標はプレミアリーグ、インターハイ、高校サッカー選手権を全て制し、1998年度の東福岡以来の高校年代3冠を達成すること。本山雅志らを擁した当時の東福岡は52戦無敗でシーズンを終えたが、青森山田は果たして――。「彼らは全て勝つつもりだし、全てのタイトルを取るつもり」(黒田監督)。この言葉を現実にするべく、チームは慢心せずに全力で走り続ける。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)