「相手を蹴り飛ばすように指示する監督なんていない」
――執拗に追い回されているという意識はありますか?
「いいや、わたしは監督という仕事を楽しんでいる。だからそういったことを考えている暇はない。もっとメディア受けするクラブで監督をしていたら、批判もここまで辛辣ではないかもしれない。そもそもわたしは万人受けする人間ではないしね。ちょっと残念なのは、チーム全員でこれほどのことを成し遂げながら、まったく状況が変わらないことだ。
今シーズンは開幕前から嫌な予感はあった。望まなかった選手が退団し、新戦力は期待通りにチームの戦術にフィットしなかった。選手たちに相手を蹴り飛ばしたり、ファウルをしたりするように指示する監督なんて存在するはずがない。(ビセンテ)デル・ボスケが率いていたチーム(マドリーやスペイン代表)にはボールを扱える選手がたくさんいた。わたしもそんなチームを率いることができれば、自ずとファウルの数も少なくなるはずだ。ポゼッション率が上がれば、ファウルをするのは相手チームになるからね」
「いいや、わたしは監督という仕事を楽しんでいる。だからそういったことを考えている暇はない。もっとメディア受けするクラブで監督をしていたら、批判もここまで辛辣ではないかもしれない。そもそもわたしは万人受けする人間ではないしね。ちょっと残念なのは、チーム全員でこれほどのことを成し遂げながら、まったく状況が変わらないことだ。
今シーズンは開幕前から嫌な予感はあった。望まなかった選手が退団し、新戦力は期待通りにチームの戦術にフィットしなかった。選手たちに相手を蹴り飛ばしたり、ファウルをしたりするように指示する監督なんて存在するはずがない。(ビセンテ)デル・ボスケが率いていたチーム(マドリーやスペイン代表)にはボールを扱える選手がたくさんいた。わたしもそんなチームを率いることができれば、自ずとファウルの数も少なくなるはずだ。ポゼッション率が上がれば、ファウルをするのは相手チームになるからね」
――ヘタフェの試合を見ていると、限界までプレーする選手が少なくありません。アグレッシブさが度を越してしまうと、監督の指示も無関係ではないと考えるのは自然なことではないでしょうか?
「チームとしてハイプレス戦術を掲げる以上、ハードワークや身体を張ったプレーは不可欠だ。アプローチが遅れてファウルを犯してしまうことだってある。ただそれと故意にファウルをすることと混同してほしくない。慎重にプレーする。ボールへのアプローチを素早くする。遅れた場合でもできるだけ自制する。無駄なファウルをしない……。わたしのメッセージはむしろその逆なんだ」
インタビュアー●エンリケ・オルテゴ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
「チームとしてハイプレス戦術を掲げる以上、ハードワークや身体を張ったプレーは不可欠だ。アプローチが遅れてファウルを犯してしまうことだってある。ただそれと故意にファウルをすることと混同してほしくない。慎重にプレーする。ボールへのアプローチを素早くする。遅れた場合でもできるだけ自制する。無駄なファウルをしない……。わたしのメッセージはむしろその逆なんだ」
インタビュアー●エンリケ・オルテゴ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸
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