守田の台頭でボランチは選手層に厚み
FW、サイドバックの2ポジションに比べると、ボランチは選手層の厚みが増した印象だ。2戦連続先発した守田はモンゴル戦でも遠藤といい距離感を保ち、両サイドへ巧みなパス出しも見せていた。さらには機を見てゴール前へ飛び出していく推進力、得点力も光った。そこは今回選外となった柴崎岳(レガネス)にはない部分。稲垣もそこを強みとしている選手で、彼らが加わったことで、「柴崎依存症」と言われた2019年段階の状況からは脱しつつある。
ただ、逆に遠藤航の進化が凄まじい分、彼が不在のチームが考えられなくなってきた。遠藤自身が「同タイプで感覚的に近い」と認める守田がポルトガルでグングン成長し、ブンデスリーガ・デュエル王と同等レベルの球際やボール奪取力を身に着け、力強さを発揮できるようになれば、彼らを併用することもできるようになる。まずは守田の今後の成長に注目したいところだ。
ただ、逆に遠藤航の進化が凄まじい分、彼が不在のチームが考えられなくなってきた。遠藤自身が「同タイプで感覚的に近い」と認める守田がポルトガルでグングン成長し、ブンデスリーガ・デュエル王と同等レベルの球際やボール奪取力を身に着け、力強さを発揮できるようになれば、彼らを併用することもできるようになる。まずは守田の今後の成長に注目したいところだ。
日韓戦3-0、モンゴル戦14-0の2連勝はコロナ禍での代表戦強行開催の大きな収穫だが、ぬか喜びは禁物だ。つねに世界基準を見据えながら選手個々がレベルアップに努めていくしか、W杯8強の壁を破る方法はない。「手薄なポジション」と目されるところにいる選手たちの奮起を期待したい。今回の守田が2か月で激変したように、次回IMDまでに急成長を遂げる選手が次々と出てきてほしいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)