【金J特集】リーグ開幕直前、鬼木達監督インタビュー。王者はどう進化するのか

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2021年02月24日

「やるべきことをやり続ける。その想いが勝利につながる」

新助っ人のMFジョアン・シミッチ。アンカーとして鍵を握りそうだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

――さて今季は再びリーグ王者として追われる立場になります。プレッシャーはありますか?

「気持ち的な部分はそこまで大きく変わりません。自分もそうですが、やるべきことをやり続ける。その想いが勝利につながります。それに観てくださる方を魅了するには、ハードワークが基本になります。これまでと変わらずにやっていきたいですね。

ただ実際に始まってみないと分からない面もあります。連戦になりますし、今年は4チームが降格するイレギュラーなレギュレーションです。予想していなかったことが起こる可能性もあります。

またうちへの対策ですよね。リーグ3連覇を目指した2019年も今までにないほど、それこそ『こんなに違うものか』と感じるほど、対策された印象がありました。今年はそれがスタートからあると覚悟しています。

昨年に残した数字のインパクトは大きいと思います。ただ、選手に伝えましたが、昨年の数字を超えたいという想いは強いんです。より上を目指さなければ勝利は簡単には得られません。目指さないという選択肢は自分の中にはないんです。昨年を超える。これが重要なテーマです」

――昨季は歴代最速優勝、最多勝利数、最多ゴール数、最少敗戦数などいくつもの新記録を打ち立てました。

「改めてチーム全員ですごい数字を叩き出せたとは感じています。ただ、一度記録を作ったから、もう目指さなくていいわけではありません。記録を超えようとしないと、成長できないですからね。ただ矛盾するかもしれませんが、数字には引っ張られ過ぎるのも良くないとは感じています。もし目標に辿り着けなかったとしても、最後にゲームに勝っていることが大事です。数字が足らないからと自分たちで勝手に落ち込む必要はありません。一戦一戦に勝ち切ることを目指したいです」
――ただ、先ほども話に出ましたが、川崎包囲網は相当に厳しくなりそうです。

「そこは昨年の途中からもそうでしたが、打ち破ることで、逆に強くなるチャンスだとも考えています。それこそ楽しみにするくらいの想いでやっていければ良いのかなと。相手は必ずしも引いてくるわけではありませんし、打ち合いを挑んでくるチームもあるかもしれません。どんな状況でも自分たちらしく戦いたいですね」

――2019年の経験は活きそうですか?

「どうですかね……、でも心の準備であったり、自らをコントロールし続けられれば、道は開けるはずです。一つひとつのゲームに一喜一憂しないこともそうですし、波はあるはずですが、惑わされずに自分たちらしくあり続けられれば、難しい状況も越えていけると信じています」
 
【関連記事】
【ゼロックス杯 採点&寸評】川崎 3-2 G大阪|2ゴールの三笘を超えるインパクトを残したのは…G大阪は後半に奮闘
「お兄ちゃん。さすがです」劇的弾の小林悠にポルトガルへ渡った“川崎の弟”が賛辞! クラブOBは得点シーンを分析
【川崎】ゼロックス杯で見えた王者の現在地。新シーズンもJを席巻する可能性はあるか
「彰悟さんとれおには…」脳震盪の疑いで途中交代、川崎のMF塚川孝輝が異変を察知した同僚に感謝
「僕のチームはチャンピオンです。だって…」川崎に敗戦もパトリックは堂々“勝者宣言”!その理由とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ