懸命に努力する姿は伝わっている
さて、言語について言えば、ひとつ思い出すことがある。私も大昔、ソルボンヌ大学で黙していた。「発音や文法でミスしたら恥ずかしい、きちんとマスターしてから喋ろう」と思っていたからだ。
だがある日、フランス同様ラテン語をベースにするイタリアやスペインから来た学生の発言をしっかり聞いてみて、驚愕してしまった。フランス語をペラペラと操り、止まらないほど喋っているのに、実はミスだらけだったのである!
そこで、思い込みから解放された。「なーんだ、ミスしてもいいんだ」であった。「言語学的にミスするかしないかより、大切なのは人間であること、自分を表現しようとすることなのだ」と納得したのだ。
経験者ならきっと、同じことを言うだろう。酒井の記者会見が一種の感動を呼んでいるのも、懸命に努力して“自分を開いた”からなのだ。
川島永嗣、酒井宏樹、長友佑都、植田直通と、いつの間にかサムライ戦士が4人になったフランスのリーグ・アン。リヨンで活躍する熊谷紗希を入れれば、5人所帯になった。全員の活躍を、改めて期待したい。
取材・文●結城麻里
Text by Marie YUUKI
だがある日、フランス同様ラテン語をベースにするイタリアやスペインから来た学生の発言をしっかり聞いてみて、驚愕してしまった。フランス語をペラペラと操り、止まらないほど喋っているのに、実はミスだらけだったのである!
そこで、思い込みから解放された。「なーんだ、ミスしてもいいんだ」であった。「言語学的にミスするかしないかより、大切なのは人間であること、自分を表現しようとすることなのだ」と納得したのだ。
経験者ならきっと、同じことを言うだろう。酒井の記者会見が一種の感動を呼んでいるのも、懸命に努力して“自分を開いた”からなのだ。
川島永嗣、酒井宏樹、長友佑都、植田直通と、いつの間にかサムライ戦士が4人になったフランスのリーグ・アン。リヨンで活躍する熊谷紗希を入れれば、5人所帯になった。全員の活躍を、改めて期待したい。
取材・文●結城麻里
Text by Marie YUUKI