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「サカイ、流暢」酒井宏樹のフランス語会見に、記者団から送られた“励まし”の拍手! その様子が現地ファンの感動を呼んだワケ【現地発】

カテゴリ:海外日本人

結城麻里

2021年01月26日

「ああいう選手を励まさないでどうする!」

現地サポーターからも厚い信頼を寄せられている酒井。(C) Getty Images

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 それにしてもフランス人ジャーナリストが拍手するとは!

 これについてあるマルセイユ狂は、「どんなに疲れても、どんなに打撲を食らっても、チームメイトさえ諦めてしまっていても、サカイだけはマルセイユのために戦士となって闘い続けているんだ。ああいう選手を励まさないでどうするんだ。その努力に拍手するのは当然だよ!」と語気を強めた。こういうのを人徳と呼ぶのだろう。

 この会見映像は『L’EQUIPE』や現地メディア『LE PHOCEEN TV』などでいまも見続けられ、好感を与えている。『LA PROVENCE』では、「サカイ、(ほとんど)流暢」のタイトルまでついた。

 現在、チームの不振から、オランピック・ド・マルセイユの多国籍ぶりと言語コミュニケーションの問題が取り上げられている。「ナガトモ(長友佑都)とチャレタ=ツァルがコミュニケーションできないから失点したんだ!」(『FRANCE FOOTBALL』誌のナビル・ジェリット記者)といった声や、「だいたい英語も話せないんじゃないか?」といった辛辣な言葉も飛び出していた。
 
 一方、元フランス代表のジョアン・ミクーは、「ドイツにいたときはみなが英語を話せたので、英語でコミュニケーションした。でもイタリアではイタリア語でコミュニケーションした」と自らの経験を語り、現地の言葉を扱う困難さと重要性の双方を指摘。その後も、外国人選手のフランス語能力にスポットライトが当てられている。

 酒井はこうした批判を跳ね返すために、記者会見に臨んだのだろう。

 マルセイユはモナコ戦で、前半を0-1とリードしながらも後半に逆転され、敗北した。だが酒井はいつもどおり終始奮闘していた。

 マルセイユが3試合連続で黒星を並べたのは5年ぶり。次のレンヌ戦で流れを変えられない場合、先行きは怪しくなってくる。すでにサポーターの怒りは爆発寸前で、ヴェロドロームの観客席には恐ろしい横断幕も出現し始めた。

 相変わらず攻撃が組み立てられず、チーム内もギクシャクしている。そんな今だからこそ、謙虚なサムライに期待したい。そう、守備に貢献しつつも、攻撃をつくるのだ。新加入のCFアルカディウシュ・ミリクにクロスを積極的に出して、アシストを生む。チームが意気消沈してきたら、思い切りゴールも狙って決める。酒井にそれができれば、チームもまた回るようになるはずだからだ。
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