「ボールを大事にするサッカー」を継続するために
過去のインタビュー記事からもお分かりの通り、岩本GMの決断力と実行力は驚異的だが、今回も驚くべきスピード感。しかもただ速いだけではない。
「森さんはグランバス時代、風間さんの元でヘッドコーチをしていました。そこでコーチとしていっしょにいたのが島岡さん。つまり、いまの南葛SCのサッカーから一番“言語が近い”ところにいる方なんです」
福西崇史前監督から受け継ぐ形で島岡監督が南葛SCに浸透させた、ボールを大事にするサッカー。そのサッカーと同じ文脈であることを岩本GMは「言語が近い」と表現する。単に急に空いたポストを焦って埋めたのではない。チームの継続性を考えたうえでの、理に適ったベストといえる人選だったのだ。
「ボールを大事にするサッカーというスタイルは変えない方針で、ほかにも何人かリストアップはしていましたが、第1候補の森さんで決めることができました。そして、高木健旨ヘッドコーチ、小針清允 GKコーチが引き続きチームに残ってくれることになり、継続性が確保されました。監督、コーチとサッカーの方針、補強について確認し合って、それを元に既存選手たちとの面談に移れました。監督が変わった状況の中では最速で対応できたことは、チームにとってプラスだったと思います」
12月7日に南葛SCの公式サイトで島岡健太監督の退任と森一哉新監督の就任が同時にリリースされた。
しかし、岩本GMにとっては、ここからもうひとつ大事な仕事が残っていた。新シーズンに向けてのチーム編成である。
「僕がGMになってから3年間の間で、プロでもアマチュアでも、こちらからアウトにすることはなかったんです。カテゴリが変わらなかったことや信頼関係を築くことが重要だったこともあり。ただ、今回カテゴリが上がった。もし関東2部から1部への昇格だけを考えれば、現有戦力でも勝負できると思っています。でもその先の関東1部での優勝、その先のJFL入りを目指した全国地域サッカーチャンピオンズリーグを勝ち抜くことまで見据えた時、今の勢いをもって駆け上がるのならば、このタイミングで一気にギアを上げて、さらに質を高める必要があると考えました。そして代表の高橋陽一先生と田山義高GM補佐とも相談して、これまで以上の選手の入れ替えを行なう決断をしたんです」
では、どのようなテーマで、いかなるチーム編成を遂行したのか。岩本GMインタビュー第2回では、その詳細に迫る。
※第2回に続く。次回は1月26日(火)に公開予定です。
取材・文●伊藤 亮
「森さんはグランバス時代、風間さんの元でヘッドコーチをしていました。そこでコーチとしていっしょにいたのが島岡さん。つまり、いまの南葛SCのサッカーから一番“言語が近い”ところにいる方なんです」
福西崇史前監督から受け継ぐ形で島岡監督が南葛SCに浸透させた、ボールを大事にするサッカー。そのサッカーと同じ文脈であることを岩本GMは「言語が近い」と表現する。単に急に空いたポストを焦って埋めたのではない。チームの継続性を考えたうえでの、理に適ったベストといえる人選だったのだ。
「ボールを大事にするサッカーというスタイルは変えない方針で、ほかにも何人かリストアップはしていましたが、第1候補の森さんで決めることができました。そして、高木健旨ヘッドコーチ、小針清允 GKコーチが引き続きチームに残ってくれることになり、継続性が確保されました。監督、コーチとサッカーの方針、補強について確認し合って、それを元に既存選手たちとの面談に移れました。監督が変わった状況の中では最速で対応できたことは、チームにとってプラスだったと思います」
12月7日に南葛SCの公式サイトで島岡健太監督の退任と森一哉新監督の就任が同時にリリースされた。
しかし、岩本GMにとっては、ここからもうひとつ大事な仕事が残っていた。新シーズンに向けてのチーム編成である。
「僕がGMになってから3年間の間で、プロでもアマチュアでも、こちらからアウトにすることはなかったんです。カテゴリが変わらなかったことや信頼関係を築くことが重要だったこともあり。ただ、今回カテゴリが上がった。もし関東2部から1部への昇格だけを考えれば、現有戦力でも勝負できると思っています。でもその先の関東1部での優勝、その先のJFL入りを目指した全国地域サッカーチャンピオンズリーグを勝ち抜くことまで見据えた時、今の勢いをもって駆け上がるのならば、このタイミングで一気にギアを上げて、さらに質を高める必要があると考えました。そして代表の高橋陽一先生と田山義高GM補佐とも相談して、これまで以上の選手の入れ替えを行なう決断をしたんです」
では、どのようなテーマで、いかなるチーム編成を遂行したのか。岩本GMインタビュー第2回では、その詳細に迫る。
※第2回に続く。次回は1月26日(火)に公開予定です。
取材・文●伊藤 亮